2009年8月25日火曜日

本番初日

 
 松本に入って、早一週間。
 今日は、ブリテンの戦争レクイエムの本番初日でした。昨日には一般公開でGPを行い、今日の終演後にはオープニングパーティも。

 この作品はとても大編成で、また変わっています。小編成の室内オーケストラと、大きなオーケストラの二つに分かれて演奏されます。舞台では、中心の室内オーケストラを囲むように大オーケストラが周りを埋め尽くし、後ろには混声合唱団とその中心にソプラノ、また室内オーケストラの中で指揮者を挟んでテノールとバリトン、そして会場の最上階の見えないところに子供の合唱団もいます。とにかく大編成!(※写真は、室内オーケストラとテノール・バリトンのリハーサル)

 また15日に反戦を詠ったところでタイムリーというか、実に・・・重い作品です。弾く度に魂にのしかかってきます。また聴衆も、普通のコンサートとは違った反応だと感じました。聴き終わったときには、ただの感動とはいかない何かが心にしっかりと足跡を残しているに違いありません。そしてそこに今回この作品が演奏される意味・意義があるのです。

 なんということか、小澤征爾総監督の長年の音楽のパートナーであるウィリアム(ビル)・バーネルさんが今月3日に亡くなったそうです。今までサイトウキネンだけでなく音楽塾などでもオペラのキャスト紹介の時にいつも彼がいたので、私の中でも馴染みがありました。2日に小澤監督がビルの自宅へ見舞いに行き、冗談など元気に会話を交わした、その次の日に息を引き取られたとのこと。
 今日のレクイエムは、小澤監督の意向で、ビルに捧げられました。舞台では、皆が胸元にこの白いリボンを付けて。こんなタイミングでレクイエムだなんて悪い皮肉にも思えてますます悲しい・・・。

 小澤征爾監督の、渾身(魂身)の舞台を、一回一回魂に刻み込んで舞台を過ごしたいと思います。
 
 あ、今年の松本はいつもより涼しいです。
 

2 件のコメント:

  1. Naomi Nishimori2009年8月26日 17:30

    松本には 新まつもと物語という 公式観光ポータルサイトがあります。その中で SKFをみんなで応援しようというのがあります。
    よかったら ご覧ください。

    http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/skf/

    普通に新聞に載るようなことでなく、ちょっとみんなが知らない耳より情報を載せたいと思っています。何か裏情報あったら教えてください。


     市民記者 Nishimori

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  2. 訪問ありがとうございます♪
    SKFの応援サイト、見させていただきました!
    舞台以外の多々の場面に目が行き届き、多くのボランティアや様々な方々のサポート・応援があって、このフェスティバルが盛り上がり、成り立っている事をあらためて強く認識いたしました。
    多くの方々が1つのことに気持ちが集まるって本当にスゴイことですよね!
    これからもどうぞヨロシクお願いいたします♪

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