2010年8月30日月曜日

90歳バースデー

 昨日は、ロバート・マンさんの90歳記念コンサートと、その後バースデーパーティが開かれました。

 コンサートでは、全ての曲目をマンさんが指揮する予定でしたが、自身の体力を考慮して、ベートーヴェン以外は、彼の長年のクワルテット・パートナー(ジュリアード・クワルテット)であったスミルノフ氏が代わりに指揮をされました。


 なぜ彼がこのプログラム(曲目)を選んだのか・・・。

 特にベートーヴェンではその境地というものか・・・演奏が始まって、そして終わったときには、涙がボロボロ出てきて、これはなんの涙なんだろう・・・?
 多分まだ自分は知らない、まだ遥かに遠いところにある何かにかすかに触れてしまったのかもしれません。
 ジュピターの最後でもどこかへ幽体離脱してしまっていた境地でした。


 パーティでの小澤さん、
 「今彼(マンさん)と共に時間を過ごせた人たちが、これがどんなにすごいことなのか、今分からないバカは(←もちろん愛を込めた表現です!)いつか分かるときが来る。もう分かっているヤツは、そういうこと。」

 マンさんという存在そのものが『愛・歓び』と、きっと誰もが感じていると思います。

 私の師匠、原田幸一郎先生も昨日のコンサートとパーティに駆けつけられていました。
 原田先生は、あまりご自身のことを多く語られない先生だったけど、いつだったかレッスンの時に、「東京クワルテットで一ヶ月くらいの合宿期間中、毎日マンさんのレッスンを受けたけど、一度も感動しないことはなかった。毎日が感動だった。マンさんは音楽も人としても神様みたいな方だよ。」と仰られていた話が忘れられない。

0 件のコメント:

コメントを投稿