2013年4月21日日曜日

大地震。

 
 先日の淡路島や三宅島での地震に続き、中国の四川省雅安市でも大地震が起き、大変な被害が及ぼされていますね。本当に胸が痛みます。

 雅安市から近い四川省の省都・成都市出身の中国人の友人(音楽家・ドイツ在住)に、ご実家は大丈夫かと問い合わせたら無事とのことで安心しました。

 成都市は私の出身地と友好都市でもあり、とても穏やかでいい所だと言う友人知人が身の回りに何人かいて、私は行った事はないものの身近に感じるところ。
 そして私の大好きなパンダのパンダ研究所もありますね。5年前の大地震でも大きな被害に見舞われていましたが、大丈夫なのでしょうか?


 さて、2011年の東日本大震災が起きたとき、演奏家は何ができたでしょうか?

 私がいた東京や首都圏でも、地震直後は予定されていた演奏会の殆どが公演中止となり、できることは何もなく、それぞれが日常をなんとか送っていくことに専念するばかりでした。なんともどかしかったこと。
 そしてそのうちチャリティコンサートで募金を集めたり、現地へ赴いて演奏をしたり、という活動へと移っていったのでした。

 私もその時の大地震のあと、3月末に長野県で出演した演奏会では、被災地へ祈りを捧げると共にそこで、被災地から届けられたある声に胸を打たれました。

  「みなさんのお陰で救援物資などがたくさん届きとても感謝しています。そして今私たちが欲しいのは合唱や音楽なんです。」

 音楽は人の心を癒したり力づけたりと、心を動かす大きな力を持っています。そこに音楽が必要とされているのなら、それが自分にしかできないことなのであれば、喜んでその役に立ちたいと改めて思うのです。

 映画『タイタニック』で船が沈没していく中で、最後まで演奏し続けた音楽家たちが話題になりましたが、あれはまさに音楽家の究極の姿と言えますね。


 東日本大震災の被害もまだまだ続く中、淡路島や雅安市の地震、そしてこれからも大地震はやってくるでしょう。

 いつ何がおきても後悔しないような日々の行き方。(・・・これって実はとても大変なことだと思います。でもそれを目指す、ということ。)

 そして、一人の人間として、また音楽家としてできること。
 
 私も、今できること、そして素直に自分がしたいと感じることを精一杯やっていこうと思います。
 
 

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