2009年3月10日火曜日

『平和の日』

 今日は久しぶりに青空の見える暖かい一日でした。先月には、意外なところで弾いたというリポート(ここで弾く?)をいたしましたが、今日もちょっと変わったところで弾いてきました。
 写真は・・・そう、東京都庁です。実は今回まで知らなかったですが(恥)、今日は『東京都平和の日』と言って、64年前の今日、つまり1945年の3月10日は東京が大空襲を受けた日だそうです。そして、毎年この日に行われている『東京と平和の日式典』(今年で19回目)の一環で、『追悼と平和への祈り』として弦楽アンサンブルの演奏時間があり、そのアンサンブルの一員として演奏してきました。平和への祈りを込めて、バッハのG線上のアリアから始まり、弦楽アンサンブル定番のモーツァルトやエルガーの作品、ソプラノ歌手と共にオペラのアリアや日本の民謡、懐かしの映画音楽など盛りだくさんでした!

 少し話は変わりますが、日本で音大に行っていた頃、サントリーホールでサイモン・ラトル指揮:ウィーン・フィルハーモニーの日本公演の公開リハーサルの券が手に入り、聴きに行ったことがありました。プログラムは、ベートーヴェンの交響曲の第8&9番。彼らは少しリハーサルもしましたが、殆ど通しで演奏してくれました。確か9番は通しのみだったような!?なんて大サービス!!実はその時が生まれて初めて生演奏で聴く第9で、演奏があまりに素晴らしかった事も大いにあるのですが、「世界中の人がこれを聴いたら戦争なんて絶対になくなるだろうに・・・!」強烈な感動と共に、なぜかそう強く思いました。未だにあの時の気持ちが忘れられません。音楽の力ってすごいです。前回でも、音楽を聴くことでストレスを解消してリラックスできるというような事も書きましたが、やっぱり音楽は目に見えないものなだけに、そのまま目に見えない心というものにダイレクトに影響を及ぼすんでしょうか。

 今も世界中で戦争が起きている中で、また世界中で多くの人たちが戦争撲滅を訴えて動いています、それも色んな人が色んな方法で。私も自分にできる方法で(=音楽を通じて)平和の為に少しでも役に立てたらなぁ、ってなんだか凄く大げさに聞こえますけど・・・!戦争撲滅とかって大ごとのようだけど、そうではなくて、実はひとりひとりの心のあり方が大きな力を生み出すんだと思っています、だから一人ひとりが、ささやかに心のゆとりや心の豊かさを持っていく事が平和に繋がるんじゃないかな~と。その為に音楽が役に立てたら嬉しいなぁと。

 と、今の日本は本当~に豊かな国になり、戦争や平和について日頃忘れがちなことですが、今日のことをきっかけに改めて考えました。

 ところで、東京都庁の中に入ったのは今日が初めてで、さっそく一番上の展望台へ上ってきました!東京を一望!!あと、展望台専用エレベータはそうでもなかったけど職員用のエレベータがめちゃめちゃ早くて、一秒に4階分は移動していたと思います・・・ホントです、これ大げさじゃありません!42階から一気に1階まで降りてきた時は心臓止まりそうでした~・・・!ヒー あそこで働いていたら心臓鍛えられそうです。
 

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