2009年8月28日金曜日

今夜のフジで

 
 昨夜、戦争レクイエムの2回目の本番が終わり、全4回公演の半分が終了。
 お友達のお誕生日でもあり、シャンパンでカンパイしました。

 今日は、夜の3回目の公演の前に、お昼に恒例の蕎麦パーティ!
 毎年ながら、開催にご協力いただいている多く方々、本当にすごいです。おかげで、青空の下、芝生の上でのびやかに舌鼓、お腹いっぱいです♪



 その蕎麦パーティに、フジテレビのキャスター、滝川クリステルさんがいらしていて、小澤総監督とやりとりをしていました。今夜のフジテレビ系『ニュースJAPAN』(23:58~)で放送されます。戦争についてがテーマのようです。お時間のある方、是非ご覧ください。
 
 

2009年8月25日火曜日

本番初日

 
 松本に入って、早一週間。
 今日は、ブリテンの戦争レクイエムの本番初日でした。昨日には一般公開でGPを行い、今日の終演後にはオープニングパーティも。

 この作品はとても大編成で、また変わっています。小編成の室内オーケストラと、大きなオーケストラの二つに分かれて演奏されます。舞台では、中心の室内オーケストラを囲むように大オーケストラが周りを埋め尽くし、後ろには混声合唱団とその中心にソプラノ、また室内オーケストラの中で指揮者を挟んでテノールとバリトン、そして会場の最上階の見えないところに子供の合唱団もいます。とにかく大編成!(※写真は、室内オーケストラとテノール・バリトンのリハーサル)

 また15日に反戦を詠ったところでタイムリーというか、実に・・・重い作品です。弾く度に魂にのしかかってきます。また聴衆も、普通のコンサートとは違った反応だと感じました。聴き終わったときには、ただの感動とはいかない何かが心にしっかりと足跡を残しているに違いありません。そしてそこに今回この作品が演奏される意味・意義があるのです。

 なんということか、小澤征爾総監督の長年の音楽のパートナーであるウィリアム(ビル)・バーネルさんが今月3日に亡くなったそうです。今までサイトウキネンだけでなく音楽塾などでもオペラのキャスト紹介の時にいつも彼がいたので、私の中でも馴染みがありました。2日に小澤監督がビルの自宅へ見舞いに行き、冗談など元気に会話を交わした、その次の日に息を引き取られたとのこと。
 今日のレクイエムは、小澤監督の意向で、ビルに捧げられました。舞台では、皆が胸元にこの白いリボンを付けて。こんなタイミングでレクイエムだなんて悪い皮肉にも思えてますます悲しい・・・。

 小澤征爾監督の、渾身(魂身)の舞台を、一回一回魂に刻み込んで舞台を過ごしたいと思います。
 
 あ、今年の松本はいつもより涼しいです。
 

2009年8月15日土曜日

8月15日

 
 今日2009年8月15日は、64回目の終戦記念日でした。

 戦争体験者がどんどん少なくなっている今日。多くのメディアなども、今あらためて戦争の悲惨さなどを伝える内容のものを目にします。

 世界で唯一の原爆を受けた国、世界で唯一の戦争をしない国、日本。

 この国に生まれた意味もムダにしたくない。

 世界中の様々な国の、様々な文化を持つ人たちが、お互いを自分と同じように認めあって、手を取り合えるように!

 それは、世界中の一人一人の、ささやかな日常から生まれること。

 戦争のない世の中。それが私の一番の願いです。
 
 

2009年8月12日水曜日

「サーカス」

 
 旅先で思いがけず、シャガール美術館発見!

九州・湯布院の金鱗湖畔にある『マルク・シャガール ゆふいん金鱗湖美術館』



 喜び勇んで足を運びました!

 シャガールの絵は、以前に訪れた青山ユニマット美術館(すでに閉館・・・)で観たブルー・コンサート以来惹かれ続け、見るたびにググッと吸い込まれていきます。(「ブルー・コンサート」記事参照)

 ここには、シャガールの作品集「サーカス」の38点が展示。

 

 おっ!ヴァイオリニストの女性を発見♪シャガールのモノクロ版画は初めて観ました。
 

 湖畔にある美術館、一階のテラスにはカフェもあって、静かにくつろげる所でしたよ。シャガールは旅先での思いがけないヨロコビとなりました☆☆☆
 

2009年8月1日土曜日

Klavier Trio♪

 
 先月30日に、またまた樫本大進くんの演奏会へ行ってきました。今回は母が早々チケットを取っていてくれました!行けてよかった~^^

 この日は、演奏会の前に2つほど他の用事もあって密度の濃い日でしたが、その一日の最後を締めくくるこの演奏会は最高に楽しめました!

  『夢のトリオ2009 ~Maestro & friends~』 (紀尾井ホール 19時)

  シューベルト:ピアノ三重奏曲 第1番 変ロ長調 D.898
  ブラームス:ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 Op.8

  ピアノ:チョン・ミョンフン
  ヴァイオリン:樫本 大進
  チェロ:趙 静

 実はメンバー3人それぞれに個人的な思いがあるんです。

 ミョンフン氏は桐朋時代にあった第一回別府アルゲリッチ音楽祭での指揮者。当時の桐朋にミョンフン旋風を巻き起こし、みなが彼の音楽と人柄に心から感動と敬意を持って過ごしたあの期間は一生の思い出です!
 チェロの趙静は、彼女は日本へ来て間もない頃に、二人一緒にソリストとしてヴィヴァルディのデュオやヘンデルのパッサカリアを演奏したのを機に、アノ頃から変わらず家族ぐるみで彼女との関係が続いていること。
 ヴァイオリンの樫本大進くんについては以前に書きましたが(「聴いてきました♪」参照)、主にはフライブルクで共に一番充実して過ごした時期の事。

 3人が融合して「夢のトリオ」として素晴らしい音楽を聴かせてくれました!そんな舞台は、見ていても楽しかった!

 ミョンフン氏は言わずと知れた巨匠指揮者ですが、本来はチャイコフスキーコンクールピアノ部門第2位という輝かしい経歴を持つ、実際に超実力派ピアニストなんですね~!神は二物をを与えてしまった・・・すごすぎ!

 トリオ全体としては、大進くんがノビノビとキレのある演奏と音楽運びで全体をリードしていた感じでした。とは言え、トリオとして本当に素晴らしかったです!いい演奏を聴けると本当に幸せになれるから音楽ってすごいわ~。

 終演後に楽屋で戯れて(?)きました笑。特に静ちゃんには久しぶりに会えて嬉しかった~!両手で手を握られて、思わず私は微妙な体勢になっております・・・?ハハハ

 そういえば大進くんはベルリン・フィルのコンマスに就任!9月から正式スタートとの事。今後の活躍にも幅が増し、ますます楽しみです♪



 そうだ、この日は、フライブルクでも散々仲良くお世話になった同級生のピアニストねーちゃん(※あだ名)が一時帰国中だったので、新宿で会って話に花を咲かせまくってきました!来年あたり、彼女とドイツでの演奏会が実現しそう!ワクワクだ~♪

 ・・・と将来に希望を抱きながら、まずは日々を元気に乗り切らねば!だって日々の積み重ねが将来を作るから。もう8月、今年もあっと言う間に過ぎそう・・・だけど、いつも感謝して、地道な毎日、月日、年月・・・と続いていきますように♪