2010年8月31日火曜日

サロメ終了、そして


 昨夜は、ついにサロメ最終公演を終えました。

 やっぱり演奏って生き物だな~って思います。それがこんなに多くの人たちで1つのものを作り上げるオペラでは、特に毎回の生き物度も大きいな~と。
 全4回公演でしたが、毎回がこんなに違うものになるのかと驚くほど。

 個人的にはオペラ演奏はすごく好き。環境がハードなので心身ともにウケるストレスも大きいけど(狭い暗いなどで身体に負担が大きいとか)、具体的なシーンを具体的な音楽表現で盛り上げる仕事は楽しい。
 次にオペラが弾けるのはいつになるのかなぁ・・・


 一息つく間もなく、今日からいよいよオーケストラB&Cのリハーサル開始。
 小澤征爾総監督によるチャイコフスキーからリハーサルは始まります。

 オペラで帰った人、B&Cプログラムから新しく参加する人。今日からまた空気も少し変わりそう。

 気分も一新、音楽していきます!
 

2010年8月30日月曜日

90歳バースデー

 昨日は、ロバート・マンさんの90歳記念コンサートと、その後バースデーパーティが開かれました。

 コンサートでは、全ての曲目をマンさんが指揮する予定でしたが、自身の体力を考慮して、ベートーヴェン以外は、彼の長年のクワルテット・パートナー(ジュリアード・クワルテット)であったスミルノフ氏が代わりに指揮をされました。


 なぜ彼がこのプログラム(曲目)を選んだのか・・・。

 特にベートーヴェンではその境地というものか・・・演奏が始まって、そして終わったときには、涙がボロボロ出てきて、これはなんの涙なんだろう・・・?
 多分まだ自分は知らない、まだ遥かに遠いところにある何かにかすかに触れてしまったのかもしれません。
 ジュピターの最後でもどこかへ幽体離脱してしまっていた境地でした。


 パーティでの小澤さん、
 「今彼(マンさん)と共に時間を過ごせた人たちが、これがどんなにすごいことなのか、今分からないバカは(←もちろん愛を込めた表現です!)いつか分かるときが来る。もう分かっているヤツは、そういうこと。」

 マンさんという存在そのものが『愛・歓び』と、きっと誰もが感じていると思います。

 私の師匠、原田幸一郎先生も昨日のコンサートとパーティに駆けつけられていました。
 原田先生は、あまりご自身のことを多く語られない先生だったけど、いつだったかレッスンの時に、「東京クワルテットで一ヶ月くらいの合宿期間中、毎日マンさんのレッスンを受けたけど、一度も感動しないことはなかった。毎日が感動だった。マンさんは音楽も人としても神様みたいな方だよ。」と仰られていた話が忘れられない。

祈りを込めて!

 日々、自分の出演する本番としない本番、イベントが続き、なかなかゆっくりPCに向かう時間がとれません!
 書こう!って思う事はいろいろあるのですが~・・・ガク

 というわけで、遡りますが、
 小澤征爾総監督からの大事なお知らせです。 
 「未来の為に」今を大事にしていただきたいです!
 我々は魂と祈りをこめてチャイコフスキーを演奏します。みなさんも一緒に祈りながら聴いてください!
 
 

2010年8月25日水曜日

ふるさと~♪

 23日のオーケストラAプロでスゴイ熱演のあと、昨日はやっとオフ。
 とはいえ、それは自分が直接演奏に関わっているものの話で、フェスティヴァルの催しは、期間中は常にあります。

 早速、昨日は聴衆として『子供のための音楽会』と『ふれあいコンサートⅡ』をハシゴしてきました!

 小澤征爾音楽塾オーケストラでは、友達や後輩たちが本当に全身全霊で真摯に音楽している姿にはいつも初心のようなものを思い起こさせられます。

 個人的に受けてしまったサプライズ。

 コンサートの最後に子供達や聴衆全員で歌った「ふるさと」。
 この歌をきちんと歌ったのって、もしかしたら初めてか小学校の音楽の授業以来か・・・3番の終わりでは思わず涙がぁぁぁ。
 あんなに素晴らしい歌だったなんて。。
 一緒に聞いていたビオリストの茜ねーさんと2人でウルウル笑

 うーん、やられた・・・


 ふれあいコンサートⅡでは、クラリネットの音楽で、ブラームスの五重奏とベートーヴェンの三重奏。
 クラリネッティストのラリー・コムズさんはなんと御歳70歳だとか・・・!それだけでもすごいのに、なんて温かい深い優しい・・・歳を重ねることがこんなにステキな音楽になれることだということを見せ付けられたきがしました。


 もう最後のベートーヴェンではまたまた胸がいっぱいに・・・!!!

 チェロのチンちゃんの演奏もまた本当に素晴らしくて、まるで白い羽をまとった天使たちが彼女を演奏させているようでした。


 さてさて。今日はオペラの2回目本番。
 本番前には小澤征爾監督から我々に直接メッセージもくださる予定。
 ドキドキ・・・!

 今の自分達が今の状況の中でできることを尽くして、よりいい音楽をしたいです♪

2010年8月23日月曜日

いろいろいろいろ♪

 
 松本入りしてから、オペラのリハーサル、Pressリハーサル、公開ゲネプロ、オーケストラAプログラムのリハーサル、そして、昨夜やっとオペラ本番初日。今日はオーケストラAプログラムの本番。

 その間にも、ふれあいコンサートでロバート・マンさん90歳!の室内楽コンサート、そして武満徹メモリアルコンサートも聴き、それぞれにまさに強く優しく熱く魂をゴシゴシ磨かれた感じ。

 いろんな事があった気がするのに、昨日がやっと初本番だった(今回初めて本番服を着た)のが変な気もしたり。


 昨夜の初本番の後には、恒例のオープニング・パーティ。

 小澤さん!


 遠くからズーム撮影で手ブレッ!!

 本来はオペラも小澤さんのはずだっただけに、久しぶりに彼の話し声が聞けて、無性に嬉しく胸がちょっと熱くなってしまいました。
 癌はフリーになったそうで本当に良かったんだけど、ぎっくり腰が本当にしんどそう。とにかく休めるだけ休んでいただきたいです。


 今夜のオーケストラの本番も楽しみ。
 やっぱり暗いピットより広いステージで弾けるのは身体がラクだと思う。
 
 

2010年8月20日金曜日

ただいまサロメ中

 
 
 
 松本に入ってもう9日!



 昨日はやっと、というかなんというか、サロメの公開GPがありました。
 本番はあさって。

 ・・・までの間の、今日と明日は、オーケストラAプロのリハーサル。

 き、切り替えるぞ~~っ

 とりあえず、がんばってます!
 

2010年8月8日日曜日

ハンブルクのお土産


 一時帰国中のたぢお夫妻からお土産もらいました。
(※たぢおは同級生でフライブルク時代を共に生き抜いた戦友であり親友であり。今はドイツ・ヘアフォルトのオーケストラのコンサートマスターですよ!)

 港町ハンブルクのお土産で、(ハンブルクではなく)キール(更に北にある港町)のニシンの缶詰・・・

 ・・・・・かと思いきや、なんとチョコレートだとさ!!!

 確かにミルクチョコと書いてありますがね。。このパッケージ見て、わ~おいしそうなチョコ!とはまぁ誰も思いませんよ~!いくら港湾都市だからってチョコまで魚でアピール・・・なんかね~まだ開けてません。。爆


 ハンブルクといえば、留学前に先生探しで訪れたきり。

 当時既にハンブルクへ留学していた同門の後輩を頼って、2泊しました。1月なのに生暖かく、常に雲がどんより灰色の空だった記憶。実際に私が住んだ街フライブルクはドイツでも最も日照時間が多い街らしい。建築の特徴や、街の色。同じドイツでも北と南の違いを思い出します。
 

2010年8月5日木曜日

"エトワール・ガラ 2010"


 さて、今度は少し遡ります。

 先月29日に、プロコフィエフの合わせの後、オーチャードホールで行われた『エトワール・ガラ2010』公演を観に行ってきました。
 パリ・オペラ座バレエ団の最高位バレリーナに与えられる称号エトワール(=星)。そのエトワールたちが中心になって行われるこの公演は今回が第3回目だそうです。
 ちなみにこれを知ったのは、『徹子の部屋』にエトワールのマチュー・ガニオさんが出演していたのを観たのがキッカケ。いや~ホント、メディアの影響力って大きいですわ。。

 フィギュアスケートを見ていても感じることではあるけど、音楽と動き=音楽の解釈、それを身体でどう表現するか・・・その想像力。今回、日頃ちょっと使い切れていなかった脳のある部分をびんびん刺激された感じでした。彼らはとにかくこちらの想像力を超越していました。

 動きひとつひとつは音楽のフレーズそのもの。

 有名なカルメンやアルルの女、人魚姫などの他、スカルラッティのパ・ドゥ・トゥは最もクラシックでシンプルでその美しさに息をのみ、またバイオリンの生演奏で自作の振り付けでソロで踊られた作品では、曲をよく知っていただけに、その動きと表現=解釈にはこちらのインスピレーションを目覚めさせられました。ホント驚嘆です。

 後半の三銃士ではまさに『ガラ』、豪華スター競演のステージを楽しませてもらえ、深いインスピレーションの刺激から、男性も女性も最高にかっこいいバレリーナたちにキャァキャァし、また観客を喜ばせる公演の工夫にも勉強になり、いろんな面で刺激的でとにかく贅沢な時間でした。
 いや~ちょっとフンパツした甲斐があった、かなりあった!


 さらにサプライズだったのは、さっきも少し触れたけど、バイオリンの生演奏。チケットを買った当初の説明では、「公演の音楽は全て録音を使用いたします。」というものだったのだけど、突然、バロック界の大御所、寺神戸亮さんがステージに登場し、ビーバーのパッサカリアを弾きはじめたこと・・・!!!

 直前のプロコの合わせで、その友人(彼女はバロックバイオリン奏者としても活躍中!)とバロック談義をしていて、ビーバーのパッサカリアも話題にあがっていたところだったから、タイムリーすぎてビックリした・・・!

 なんか、より得しちゃった気分で、もう大満足。


 とにかく・・・バレエ、美しすぎます!!!

2010年8月3日火曜日

せたオケ

 次は、まず今日のこと。

 東京の生徒ちゃんの1人が、先日の発表会から一息つく暇も無く、今日は『せたがやジュニアオーケストラ』というジュニアオケの初舞台を踏んできました。今日はこのオーケストラのお披露目公演の為のプレお披露目・・・だそうで笑、本当のお披露目は12月、今日はその紹介も兼ねた形だそうで、ドヴォルジャークの『新世界』交響曲の第一楽章を演奏しました。

 一度レッスンで弾き方などをチェックしてあげていたので、本番どうなっているか、この目で確認できて良かったです!新世界交響曲もけっこう難しいので、みんな本当によく頑張っていたなぁ。

 生徒ちゃんも、先日の発表会と違って、大勢のみんなで共に演奏する楽しみと醍醐味をすっかり掴んじゃったようです♪味しめたかな!12月のメインコンサートにはますます気合いが入るね!がんばれ!!

 それにしても今日の驚愕な収穫は、ブーニンが一年間のうちの僅かを、日本の世田谷で暮らしているという事実であります。。。世田谷の、どこだどこだぁ????

 

プロコ終了

 いくつかあるのだけど、順不同でいきます。。。

 まずは、プロコフィエフのデュオ終わりました♪
 ここの発表会で弾いたのが子供時代以来とはいえ、今回はゲストとして花束まで頂いて恐縮でありました。

 生徒たちの演奏を全て聴き、そのまま、はいウチらの番、弾くよ!って感じでそのまま弾いてきましたが、長年の付き合いの同級生との”共奏”は、なんと言ってもこう・・・呼吸が重なる感覚がホント楽しかった、こういうのが醍醐味なんだな、やめられない。

 それもだけど、生徒ちゃんたちの演奏にはこちらも力が入り、昨年からの驚異的な進歩の姿!!毎年ながら本当に感嘆の一言です。学校の勉強、試験、部活、習い事、塾・・・かなり忙しい中で、自分なりに一生懸命努力してきた舞台は、いつも熱い気持ちを思い起こさせてくれます。
 
 結局、生徒ちゃん全員集合の合奏や反省会まで全てに付き合ってくれた友人よ、本当にありがとう!

 帰りの電車で打ち上げるぜ!の勢いが、電車の切符を買おうとして・・
・・・ぬおっ???かっカバンがない!!!ほほほほホールに忘れてきたか・・・・!!!!!!

 ・・・・・・・友人には1人で東京へ戻ってもらい、私は再び会場へ・・・。嗚呼、なんという締めくくり。
 
 
 やはり何事にもオチが必要であります。  は~・・・