2009年2月12日木曜日

ルクレールさん

 ジャン・マリー・ルクレール Jean-Marie Leclair (1697 - 1764)

 この作曲家の曲が、どうやら私は好きみたいです。彼の作品をたくさん知っているワケではありませんが、ドイツにいた頃、友達と二人でヴァイオリン・デュオの演奏会を教会で開催したことがあり、曲目を決める為にとりあえずいろいろ弾いてみよう!と、学校の図書館で手当たり次第借りてきた楽譜の中にルクレールがいました。実際にその演奏会の冒頭に彼の曲を取り上げたのですが、とにかく、なんと言うか、「わ~好きだな~!」という気持ち。ルクレールの作品がすっかり好きになってしまいました。その後クリスマスの礼拝でオルガンとの演奏をしたのですが、そこでもなぜかルクレールのソナタを取り上げました。後で知ったのですが割りと有名な作品だったようで、どおりで「いい曲~」と思ったわけ。

 ルクレール・・・好みだわ。(作品が、ですよ。笑)

 ルクレールはフランスの作曲家ですが、もともと舞踏家でダンスを教えていたそうです。そして同時にヴァイオリニストでもあり、当時はダンスの先生が踊りを教えつつ踊りの音楽も弾いていた為(当時のヴァイオリンはとても小さくポケットにしまっていたんですよ!)彼もきっとそうしていたかも知れません!って私の想像ですけど。彼はヴァイオリンの為の作品を多く残しています。

 デュオの作品は二人のやりとりが実に軽妙で弾いていてとても楽しい。音だけ聴いていると片方が旋律を弾き、片方が下を支えているように聴こえるのが、実は巧に交互に入れ替わって弾いている!なんて使い方がウマイです。さすが舞踊家?踊りも二人コンビで踊ったりしますよね♪やりとりの面白さを心得ていると言うか。
 それから、ソナタでもデュオでもとても苦労したのが、装飾音の入れ方(または即興)。日頃フランス・バロックに馴染んでこなかった身、スタイルも身体に入っておらず、知っている限りの方法で装飾してみればそれはもう笑っちゃうようなコッケイさ!これはいろんな演奏を知るしかない!とCDなど何度も聴いては真似してみたり、詳しい人に教えてもらったり。独特のリズムの感じ方(イネガリやヘミオラ)なども勉強になりました。普段はなかなか触れない分野ですが、それでもそういう機会になると興味が強く沸き没頭してしまう。やっぱり好きみたいです。

 ドイツでいろんなバロックの作品を弾く機会に恵まれた事は私にとって大きな宝物であり気付きでした。最近やっと、当時弾いたデュオ作品のCDが手に入ったので、やっぱり好きだな~さすがウマイな~と楽しく聴いています。 (私が友人と弾いた演奏とはだいぶ違う感じ・・・当たり前ですが!苦笑)
 また石の教会の響きで演奏する機会があったらいいな♪

0 件のコメント:

コメントを投稿