2009年2月18日水曜日

聴いてきました♪

この一週間に二つの演奏会へ行ってきました。

昨日17日には、ピアニスト小林五月さんのリサイタル。

"シューマン・チクルス vol.5"  Robert Schumann Zyklus Vol.5
東京文化会館(小) 19時開演
シューマン:
 @スケルツォ、ジーグ、ロマンツェとフゲッタ 作品32
 @夜想曲集 作品23
 @交響的練習曲(遺作付き) 作品13

 シューマンのピアノ作品全曲という壮大なプロジェクトの第5回目でした。ますます深い洞察力と解釈、そしてそれに伴う的確な演奏力・・・!シューマンの世界にどっぷり引きずり込まれていきました。彼女はいつも決して緊張やナーバスなく、ただあるのみ・・・という状態でその世界に誘ってくださるのです。演奏家としてそうあれること、憧れます。終演後の打ち上げでは来週の土曜日の本番についても話しながら楽しく盛り上がり、ピアノとヴァイオリンのソナタではまたシューマンのデュオならではの世界を繰り広げられたらいいな・・・と実感がふつふつと沸いてきて、楽しみでドキドキしてきました!


前後が逆になってしまいますが、13日にはベルリン放送交響楽団の演奏会へ行ってきました。

"マレク・ヤノフスキ指揮 ベルリン放送交響楽団"
サントリーホール(大) 19時開演
ベートーヴェン:
 @『エグモント』序曲
 @ヴァイオリン協奏曲 作品61
 @交響曲第7番 イ長調 作品92
 出演:樫本大進

 フライブルクで、特に音大時代が重なっていたことで、ヴァイオリニストの樫本大進くんとはとても親しくして頂き、ご飯食べたり遊んだりドライブしたり夜通し室内楽の初見大会したり、日本で私のリサイタルにまで足を運んでくださったり・・!と色々な事を共に過ごさせて頂きました。私が日本に帰国した後も彼の演奏会に足を運ぶのがいつも楽しみです。今回は初めて日本でコンツェルトを聴きましたが、とにかく音がキレイで何よりこの作品が生きいきと浮かび上がり、もう単純に「生きているって嬉しい!」という喜びを得ました。そしてそれはオーケストラの演奏にも同じ事を感じ、指揮のヤノフスキは若々しくテンポも推進力に満ち(もう80歳を超えていると聞きビックリ!!)、オーケストラの奏者達も全身で音楽をしていた姿が胸に強くぶつかってきました。仕事でオーケストラを弾く機会も多い今日この頃、改めてオーケストラのあり方などについても考えさせらる事に。終演後は僅かな時間でしたが大進くんや、聴きに来ていた他のフライブルク時代の友人達と一緒にカンパイして楽しくお喋りして帰宅しました。帰路ではオーケストラのアンコールのブラームスが心に染みていました・・・素晴らしかったです。ドイツが懐かしかった。

 身近な演奏家、憧れの演奏家たちを目の当たりにすること、そして交流すること。それがどれだけいい刺激であり栄養剤であるか・・・。ここ東京にいると、日々、多すぎるほどの情報と雑踏に揉まれて本当に大切なことが見えにくくなっているような気がしますが、純粋に自分に耳を傾け、音楽に対する気持ちに誠実である事をいつも確かめていたいと思う今日この頃です。
                    
              

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