昨日、東京都写真美術館で5月13日(日)まで開催中の『生誕100年記念写真展 ロベール・ドアノー』展を観てきました。
どんな方なのか、この写真展の公式サイトから引用させていただきますと・・・、
『フランスの写真家、ロベール・ドアノー (Robert Doisneau, 1912年4月14日~1994年4月1日)は、生来の自由な精神と類まれな洞察力で日常の小さなドラマをとらえ、"ドアノー劇場"とでもいうべき独自の世界によって写真史上に大きな足跡を残しました。稀代の演出家ともいえるドアノーが作り出した軽妙洒脱な人間ドラマは、忌憚のない人間賛歌として見るものを幸福感に満ちた世界へいざない、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す忍耐と視線、写真表現に対する飽くなき実験精神。作品のどれもが、"写真の世紀"ともいわれた20世紀を見事に反映しています。』
彼の作品を初めてこうしてじっくり観ました。
人々の日常の自然なひとコマ、自然な表情、見ていて思わず笑ってしまう瞬間(しかも共感を持って!)が次から次へと、現代と違ってとてもアナログでひとつひとつがリアリティを持った時代の、そこにある匂いまで感じ取れる、本当に惹きつけられっぱなしな写真たちでした。
また見ごたえの一つに、20世紀に活躍した偉大な芸術家たちとの交流、またドアノーの人柄ゆえに、その偉大な彼らがドアノーの前ではカメラをも意識することなく素の表情を見せていて、歴史的にはこういうイメージを持たれているあんな方も、実はこんな人柄なのかも・・・と想像させられるものも。私自身も力を抜いて素の状態でそんな偉大な人と一緒にそこにいる気(錯覚)にさえ陥れる・・・、なんて幸せなんでしょう(笑)
うーん。リアリズム。20世紀。
なにか、やっぱり良い時代だったのかも。
ひとまずは、今すぐヨーロッパに行きたくなりました!昨夏に少し奮発して買ったカメラも持って!(もちろんヴァイオリンも一緒に!笑)
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