写真はバッハの直筆譜の一部です(無伴奏パルティータ第3番BWV1006のプレリュード)。
清書されていて、関心するほどとってもキレイ!!
そしてこんなにキレイに音符が立ち並ぶ中に、一粒だけ大きなソの音符!
どこか分かりますか?写真の右下の方です。
いつも楽譜を見ながらいろいろなイメージを膨らませていくのですが、とくに作曲者による直筆譜はそのイメージやインスピレーションを何倍にも増やしてくれます。
そして、この『大粒なソ』ひとつからも、勝手にいろんな想像(妄想?)をしてしまうんです。
インクで書いているので当然消しゴムで消せないので集中して書いていたことでしょう。
途中で子供が部屋に入ってきて、「パパ~あのね、ママがね」なんて来た瞬間には「うん?」と生返事した途端に間違えて、あ~せっかくあと一段だったのに・・・と心震わせながらも子供相手には「そうかい、パパはお仕事中だからあっちで遊んでおいで・・・」はぁ~気を取り直してまた最初から書き直し。
このプレリュードは同じ形が何度も繰り返されているので、かなり集中して、数を間違えないように、見た目も同じようにバランス良く・・・。
「子供たちもみんな寝て静かな夜はやっぱり仕事もはかどるなぁ。そういえば今日の散歩であそこの道の角ですれ違った女の子はかわいかったなぁ。しかも見たことのない顔だったけど、もしかして最近この街に引っ越してきたのかな?」
なんて思っていたら、奥さんが寝ているはずの隣の寝室から音が。
なぜかひとり動揺しながら羽にインクをつけ直して書こうとしたら、
ボタッ・・・!
あぁぁインクが多すぎたっ!!!
これ以上インクが滲んで線から下にはみ出てしまったらソではなくファになってしまう~・・・そうしたらまた最初から書き直しだ・・・。。うーんでも大丈夫そうかな~とりあえず続けて書いちゃおうかな~早く仕上げたいしな~でも先まで書いたところで明日になってインクが染みてファになってしまったら無駄な労力になるしな~・・・
・・・明日の朝まで置いておくか。。。
寝よう、今夜は。
「あなたまだ書いてるの??」
「あ、う、うん。いや、ちょうど終わった。もう寝るよ。」
筆をおいて、奥さんと仲良く一緒に寝室へ戻っていったのでした・・・
・・・なんちゃって、ものすごい勝手極まりない想像(妄想)にお付き合いいただきありがとうございました!
いや、でも人間って大昔から変わらないと思うんですよね。それにドイツ人の偉大な大作曲家バッハと言えど、所詮は(?)人間、世の男性と同じはず。
(そして、ちなみにバッハは超子だくさんで、その数20人!)
こんなこと考えちゃってぷぷぷと笑って、一方的に親近感を抱いて楽しんでしまいます。
たかだか一つの音符でこれだけ楽しめてしまうのだから、いや~自分、お得だわ。笑
しかしマジメな話、音楽をするのには、あらゆる想像力なしにはできません。いつもいつも、いろんなことを思い巡らせ、想像力を働かせて、その作品、作曲者、時代、国・・・などと向かい合い、それは自分自身と向き合うことにもつながります。その為に、自分自身のインスピレーションを豊かに養う必要があるのですね。
まずは、音楽に限らず、みんなで日常的に想像力を働かせましょう!!
大人になるほど脳みそ固くなりがちですから、なおさらです!!
お金もかからず、日々がなんだか面白くなるなんて、こんないい事ない!
想像が過ぎて妄想しすぎは危ないかもしれませんが・・・?笑
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