2013年5月29日水曜日

触れよう、染みこませよう。

 関東甲信越地方も梅雨入りしましたね。5月。早いですね~!

 我が家のバルコニーでは、毎年植えているゴーヤの種が今年も芽を出し、元気に育ってきました!のびのび大きくなって欲しいです^^


 昨日は、今度新たに出版されるヴァイオリン教材本の取材を受けた後、上野の森へ足を運び『ラファエロ展』と『レオナルド・ダ・ヴィンチ展―天才の肖像展』を観てきました。

ラファエロ展は、実は先日、仕事の合間の1時間を利用してチャチャッと観ようと思って行ったらなんと40分待ち!で断念したものの、前売り券を買ってある手前、何が何でも!とのリベンジ。
 しかし平日午後でもやはり15分待ち。。おまけに展示室でも私の経験史上最高な混雑ぶり(--;)今週が最終週とはいえラファエロ人気、すごいです!

 長蛇の列に並ぶのが大の苦手な私は、列の外側からサーッと鑑賞。。本当にあまりの混雑ぶりに正直とっても疲れましたが、しかしやはりラファエロの絵は言うまでもなく魅力的で、なんというか特に、肖像画の表情の、口角が少し上がっているような(なんとなく微笑んでいるように見える)印象。思わずこっちもニヤッとしてしまいました^^


 ふ~。(笑) せっかくここまで来たから、ということで急遽、同じ上野の森の東京都美術館で開催中のダ・ヴィンチ展へ。
 ラファエロが尊敬し大いに参考にしたダ・ヴィンチなので、続けて観るには良い組み合わせでしょう。 (ついでに、このポスターにもなっている彼の絵は『音楽家の肖像』)

 こちらは会期がまだ長いおかげで空いていて静かに自分のペースで見ることができ、気持ちもクールダウン。
 しかし、内容には思わずヒートアップ!!ダ・ヴィンチの解剖学やいろいろなモノの発明設計図のメモ(と、そこへ書かれている彼の有名な鏡文字も!)をたくさん観ることができましたよ!

 作曲家の自筆譜と同じで、本人の手稿が見られるというのは実に興味深くて、そこに本人がいるような錯覚に陥ってドキドキします。



 ・・・と、こうして、時代を超えた「感性」に触れた一日。
 詳しい知識がなくてもそんなこと構わずに、とにかく色々なアートに触れてみたい。きっとそれが自分の細胞の中に染みこんでいくはず!とこれまでも思ってきましたが、先日の出口さん(ライフネット生命の社長)のお話を聞いて、やはりこれでいいのだなぁと改めて腑に落ちた気分です。

 そしてもっと言えば、自分では選ばないような経験をする機会があったらいいな~なんて思います。
 自分からはどうも選ばないような展覧会や音楽や食べ物や国や・・・。思いもかけないようなキッカケによって思いもかけない経験(楽しいことから大変なことまで!そりゃ楽しい方が嬉しいですが笑)が増えていく。

 そうそう、出口さんも仰られていました。自分の大半を占める潜在意識を養う為には、異質・多様な経験を積むこと、現場へ足を運ぶこと、と。

 そんな、さまざまな機会を得られるように、いつも自分を無限に「開いて」いられるように心がけよう思います。本当に望んでいると不思議と来るものだなぁ、なんて思うこと、みなさんもありませんか?^^

 ジャンルを問わず!それぞれの分野はそれぞれに素晴らしい!お互いにもっと求めて交流してその魅力と知り合っていけたらステキだし、言ってみれば、そうしなきゃお互いにもったいない!なんて思ったりするのでした(^^)
 
 

2013年5月27日月曜日

アートの力。いろいろな気づき。

 NBAバスケットがシーズンファイナルで白熱しているとか、昨日26日からテニスの全仏オープンが始まっているとか、そんな話で盛り上がりたい気持ちは少なからず(というかかなり?笑)あるのですが、それは置いておいて・・・

  先日25日(金)に、汐留で開催された『アート×企業=イノベーションの起こし方』というセミナーに参加してきました。
 アートとビジネスについてがテーマのこのセミナーは今回は第二回目。
 今回ゲスト講演をしてくださるライフネット生命の出口治明社長のことは偶然インターネットで見て知っていたので、とても楽しみに聞いてきました。

 心に残ったお話の一部。
 まず始めに、生きることとは自分の世界を理解すること。
 そして、人間が自分で意識できている部分は、意識全体のほんの2割(海の上に顔を出している氷山の一角)で、あとの無意識部分が8割(見えない海の下に広がる氷山全体)で、アートの感性はこの無意識レベルにインプットされるもの。「クラシック音楽よく分からないし~」というのは頭で考えている部分でそれが意識の2割、しかし実は無意識の部分に充分に浸透しているものであり、それがほとんどの8割。
 その殆どを占める無意識の部分が大切で、多様・異質な情報をそこへインプットしていくこと。それがアイディアになる。
 だから、人と同じではダメ、違うことを取り入れる。その為に旅をする=旅行という意味だけでなく、現場へ足を運ぶという意味。

 さらに、今のライフネット生命を立ち上げるにあたって、何かきっかけがあったのかという聴講者からの質問に対して、「ビジネスは恋愛のようなもの=(予期せぬ)出会い」という例えには、出口さんの人間味を大いに感じ、そんなところに多くの方々の共感を得られるのかと思いました。

 人として生きていく、より豊かに、そして成長していくには、この無意識あるいは潜在意識を豊かにするということ。そしてひらめきや直感はそこから来ている。何かを決めるときに、自分の直感が一番正しいのであり、人の意見で決めるのではない。だからこそなお無意識部分を豊かにすることが大切であり、そしてアートはその無意識部分あるいは潜在意識に大きく影響を与えるものだということ。

 どの分野でも素晴らしい方、本当の意味で成功する方というのは、その人間力が素晴らしいという共通点があると感じますが、ただただ苦しい練習やトレーニングを人より多く積んだだけでもなく、難しい勉強を人の何倍もこなすだけでなく、そこにその人のひらめきや感性というのが大きな差を生むのではと思います。
 そしてその為には、人に倣う(ならう)のではなく、自分なりのアイディア、あらゆる知識と経験が必要なのだ、ということを、改めて考えさせられました。


 それにしても、出口さんのお話は、本当にありとあらゆることを勉強されご存知(クラシック音楽のことも驚くほどご存知!)なのに、なぜかそう感じさせないシンプルでやさしい言葉で語られ、親しみやすさと溢れる人間味に感銘を受けるとともに、多くの気づきを与えていただけました。
終了後に会場に残っていた一部の方々とパシャリ!
出口さんのご提案でみんなで右手で『いいね!』しています(笑)
(セミナー終了後にも周囲の方々と気さくに交流してくださり、私も音楽についてオペラやミュージカルや本番のコンディションや影響などなど、いろんな事を会話してくださり、出口さんのその知識とご経験とお人柄にただただ感動でした。)


 クラシック音楽の世界はまだまだ閉鎖的で(特に日本)、クラシック側とクラシックを知らない側両者の壁をどうとっぱらっていくか、アートの力がもっと(経済)社会に影響していくにはどうしたらいいか、最終的に何を置いてもまず「一人の人間」としてどう生きて(成長して)いくか。

 漠然と感じてきたこと考えていることが、こうした素晴らしい機会を得て、その度に少しずつその姿を現してくる手ごたえを感じ、人として成長したいという気持ちが持てること自体がなんて幸せなことなんだろうと思います。日々つねに問うていき気づいていき、ということの積み重ねなのだと思います。



 さて、おまけ!

 一年ぶりにミシンの会に行ってきました!

 同級生の妹ちゃんがプロの洋裁師で、縫い物の楽しさを共有しようと、時々開いてくれます。
 好きな布で作りたいものを言うと、それを教えてくれながら仕上げまでサポートしてくれる!本当に楽しいです!
 これまでは、オーケストラの衣装を入れる袋や靴袋などを凝って作ったり、友達の赤ちゃんの出産祝いにスタイをいくつも作ったりと楽しんできました。
 
 今回は実家にあった余り布で、お財布やスマホが入る小さめ手提げトート!
 こだわりポイントは、リバーシブル!!
 写真は、ひっくり返した状態の2種類です!(取っ手の柄以外すべて同じ作り)


 かわいいでしょ~~♪一年ぶりで大満足の気分転換でした!

  

2013年5月18日土曜日

突然一人でスポーツ談議。

 スケジュールって、なぜか忙しいときにいろいろ予定が詰まり、暇なときは暇、と偏ることがあるのですが、それ分かるな~という方も多いのではないでしょうか?

 今月は、オーケストラのお手伝いのお仕事が、ゴールデンウィーク終盤から休み無く凝縮しています。その中には旅公演もあり各地を移動したりして、なかなかハード!でも初めてのホールで弾けたり各地のおいしいものを食べられることなど楽しめる部分もあります♪ 何事も楽しまなきゃ損ですよね~!

 しかしオーケストラで弾くというのもとってもハードで、長時間座ったまま神経フル回転で音楽するのは、心身ともにかなりのエネルギーを消耗します。なので、いいバランスで気分転換や体力維持をするのも大切な仕事の一つになってきます。

 最近は自宅から徒歩5分以内にできたフィットネスに時々通うようになって、少し体力アップを実感しているところ。


 とはいえ、何かスポーツをバシバシやれるワケでもなく・・・


 となると、スポーツ「観戦」!これホントに気分転換になります。


 というわけで、今日は私が好きなスポーツの話!

 えっと、長いです・・・しかしこれを書くのがまた気分転換てワケで!(笑) お暇な方はどうぞお付き合いくださ~い^^




 まずは、テニス!
 子供の頃から兄がテニスをやっていた影響で、テニス観戦が楽しい。
 好きな選手は、やっぱりロジャー・フェデラーですね~。31歳になりましたが、頑張って欲しいです!
Roger Federer
彼のプレーやフォームなど、素人の私から見ても、とっても参考になり尊敬させられます。他の選手とは比にならないような美しく自然なフォームは、楽器を弾く上で大切なことに通じ、改めて自分のフォーム(ヴァイオリンを弾く)の基本を見つめようという気にさえさせられてしまうんですよ!

 そして人間性というか精神面なども素晴らしいと思います。やはりどの分野でも大物というのは、その人自身が素晴らしい精神の持ち主であるということも証明してくれている気がします。
 ・・・って、褒めすぎ??笑
 
 ちなみに、私も実際に始めようと思ってラケットとシューズを入手しました!



 最近、NBAバスケットボールにはまってしまいました!
 こんなに面白いスポーツを今まで観ていなかったなんて・・・日本でももっと流行っていいはず!
 ボールや選手の動きの多彩さ・・・すごすぎます!そしてあの狭いリングを狙って戦う姿がまた実に男性的~~っ!カッコいい!!
LeBron James

 ファン歴が浅すぎて知識がほとんど無いものの、今カンファレンス・ファイナルという、東西の一位を決め、更にその一位同士が戦うという、シーズンの最終段階ってことでしょうか?(←テキトー・・・合ってますか??)かなり白熱していることは確か!
 レブロン選手すごい!素人の私が見ても惚れぼれします!

 そういえば昔、オリンピックで日本のバレーボールが盛り上がっていた時に、父が「空中だけでボールをまわすバレーよりバスケットの方がずっと面白いと思うけどな~」と言っていたのを思い出しました。
 (※バレーボールの方ゴメンなさい!バレーボールを非難しているワケではありません~!素晴らしいスポーツであるという前提であくまで趣向による話であることご理解くださいませ!)

 うーん目が離せない!!やっぱり、テニスとNBAを観るためにWOWOWに加入しようかな・・・とか本気で考えはじめました。。




 やはりフィギュアスケートでしょう~!
 というのも、音楽家はフィギュアスケートが好きな人が多いのですが、それは共通する点が特に多いことが理由に挙げられると思います。
浅田真央ちゃん♪

 どのスポーツ(や音楽家)でも厳しいトレーニング(練習)を積むことには変わりないのですが、フィギュアスケートは、音楽とともに表現しますね。確実なテクニックを要しますが、ただカンペキなだけでなく、そのスケーティングで伝えるテーマや内容が表現されていること!という点が、演奏と同じく、ただ技術がカンペキなだけでは意味がないところと通じるんですよね。

 そして更に共感を生むのが、試合でのジャッジ。例えば陸上の100メートル走などでは、タイムが機械的に数字として現われそれが事実的な記録となるのですが、フィギュアスケートは人間が「審査」しますね。おまけに、『技術点』と『芸術点』。芸術点とまでくれば、もう審査員の好みや趣向が入ってくることは否めないでしょう。技術点も、それぞれの技にポイントが決められているようですが、前回のオリンピックでもその辺りは物議を醸しました。そして裏で権力や政治が働いている様子も見受けられ、これは音楽の世界のコンクールなどとも共通することで(ぶっちゃけですが!)、そういう点でも、音楽家たちは、彼らの試合を自分たちの経験と重ね合わせて観る部分が多いのだと思います。

 オマケ。もうずいぶん前の話ですが、長野オリンピックの時にフィギュアスケートのチケットがとれず(期間中に思い立って買おうとしたら遅かった・・・当然か!)とりあえず何でもいいから生で観戦しよう!と入手したのがアイスホッケー(チェコVSフィンランド)。これもものすごい迫力でした!

 そして、その少し後に、世界フィギュア大会が長野で行われたので、これは観に行きました!ヤグディン選手が、他とまったく別次元で会場中の人々を一身に惹き付けていたことは忘れられません。

 やっぱり会場での観戦に勝るものはありませんね!演奏会もスポーツも何でも同じです!




 そして相撲。笑 ← ってなぜ笑?失礼な!
 中学生の時に、親友がキッカケで大相撲にハマりまくってました。留学を機に離れてしまったけど、あの熱中ぶりは今振り返っても感心するほど。
 なにせ、桐朋の高校への入学祝いが国技館での升席での相撲観戦だったくらいです。どれだけ好きだったか分かっていただけるでしょうか・・・笑
 場所期間中は、とにかく中継で観ないと気が済まず、自転車かっ飛ばして帰宅。その日の各力士たちの表情などで今日の調子は良さそうだな、とか緊張してるな・・・とか見たり、得意技はもちろん、趣味なども把握していました。どんだけ~??ですね!笑

 地元に巡業に来た時は観にいって、花道を引き上げる小錦関の腕を触ったのですが、見た目によらず硬かった!あの感触、忘れられないわー!

両国国技館
霧島関ともなぜか一緒にちゃんこを食べたことがあります!筋トレも見学させてもらったし・・・!霧島関、男前でしたよ~!
 なんというか、好きだとチャンスが訪れるんですねぇ??

 留学から帰国したばかりの頃、仕事で国技館で演奏する機会が訪れ、いや~まさか自分がここでヴァイオリンを弾くとは!と驚きました。しかも力士たちの控え室や、力士用の大きなお手洗い!いやはや~!言葉もありませんでした。笑




 サッカーは、特に好きというワケではないのですが、ドイツ時代には関心持っていました。というか、持たざるを得なかったというべきか。
 なにせ、ドイツはサッカー大国で、スポーツと言ったらサッカー一色というか、日常がサッカーと言っても過言でなかったかも。なのでもうその流れに乗るしかない!みたいな。

 ドイツ留学中に、ドイツVS日本という試合があり、日本人の友人と「ドイツ人に習って、これはカフェで試合観戦をするしかない!」と意気込んで実行したものの、ドイツでドイツ人に囲まれてのこのアイディアは間違っていたか・・・泣、3-0で日本が完敗、試合後にドイツ人から「悲しまないで!」と余裕の一言。あれ、私ってこんなに愛国心あったっけ???と驚かされるほど悔しがる小さな日本人2人!笑

Badenova Stadion in Freiburg
帰国する前には、せっかくだからと地元のチームの試合をスタジアムに観に行きました!すると、0-0の同点から最後のロスタイムに相手選手への超ぬる~いパスにより点を入れられるという、まさに目を疑う流れ!みんなで「コラー!」と怒り、帰宅して仲間とビールを飲む!!
 という、これも楽しすぎる思い出!思いだしただけで笑えます!一生忘れないな~!

 ちなみに、ドイツ人にとってスタジアムにサッカー観戦に行くというのはかなり日常的な娯楽で、ちょっと映画観に行くとか、今日はカフェでランチしようか、みたいな感覚です。そして演奏会に行くのもそれと同じように彼らの生活に浸透していたんです。その辺りの文化の違いをとても感じました。






 ふ~っ。なんか一人盛り上がって書き綴ってしまいました。。

 とにかくやっぱり、どんなものでも生で観るというのは最高ですね!
 その醍醐味は、なんといっても臨場感!!


 今の夢は、テニスのウィンブルドン大会の決勝戦と、NBAの試合を生で観る事ですね~!

 ちなみに、ウィンブルドンの決勝戦のチケットを取るのは宝くじ並みに難しいと聞きました(泣) NBAはアメリカまで行かなきゃだし。。

 ま、とにかく「夢」ですよ♪「夢は大きく♪」笑
 (相撲の時みたいに、もしかしたら思いがけないチャンスがめぐるかもしれないし♪)

 実際には、ウィンブルドンでもNBAでなくてもいいし、どんなスポーツでもいいので、何か観にいきたいな~。



 日常を忘れて、感動と興奮を心に残してもらえるスポーツもコンサートも、やはり会場で楽しみたいものです!

 というわけで!
 みなさんも、コンサートにも気軽に足をお運びくださいね!←強引なまとめ(笑)


 いやはや。
 ここまで読んでくださった方、私の気分転換にお付き合いいただき本当ににありがとうございましたー!(*^ ^*)
 
 

2013年5月8日水曜日

三菱一号館美術館 ~ 一駅散歩

 やっとやっと、行ってきました、三菱一号館美術館。
 今月26日まで開催中の『奇跡のクラーク・コレクション - ルノワールとフランス絵画の傑作 -

 今日はリハーサルが新小岩であり、お昼過ぎに終わったので、そのまま東京駅へ。


 初めて来た三菱一号館美術館。
 敷地内に入ったとたんになんとステキな中庭!!
 


 今日は雲もない快晴!庭にはバラも咲いていて、そこのお店のテラスでコーヒー飲んだり、中庭のベンチで寛ぐ方々・・・すぐそこが大通りだなんて思えない、癒しの空間がそこにありました!



 わ~なんでもっと早く来なかったんだろう・・・?いや、でも初めてきたのがこんなにステキな季節で良かった!

 美術館。外観もさることながら、内部も趣のある雰囲気。部屋を移動するときの木の床を踏みしめる時にもそれを感じます。

 展覧会も素晴らしい作品が凝縮されていて見応えがありました。そして何と言っても特筆すべきは、やはりこれらが個人(クラーク夫妻)の収集品だということでしょう!正に『奇跡』というタイトル通りです。

 この素晴らしい作品たちを、次にいつ観る事ができるのか・・・とか考えながら、しっかり楽しんできました。

 そして見終わってからこの中庭の雰囲気を楽しみたくて、遅いランチをそこのレストランで頂き腹ごしらえ完了。


 さぁここからです(笑)

 どうも最近、お天気が良くて、良い絵を観ると、気持ちも晴れるのかエネルギーが沸くのか、テクテク歩きたくなってしまうみたいで。。

 日比谷通りをまっすぐ北上すると、好きな下町エリア神保町か小川町の方にでられるな~(もちろん帰路に使う駅ですが)と目的地を見据えつつ、まだ一度も足を運んでいない丸ビルや新丸ビルを横目に、普段歩くことのない東京駅周辺のビルが立ち並ぶエリアを歩き進みました。

 ・・・う~んここはやっぱり、今度あらためて楽器無しで来るべきだわ~(笑)

 目に入ってくるお店に立ち寄りたくなり、しかし今日のリハーサル会場が駅から1.5キロ、往復3キロ徒歩。更に美術館も堪能して、その間ずっと楽器を背負い続け。そして楽器があるとあちこち見て回るには自由がない。。


 神保町まで、というプランは即変更!←あっさり

 結局、東京駅から大手町駅の一駅でしたが、普段歩かないところを散策するのはやっぱり楽しい。

 美術館もまた来たい。そして次はリニューアルした東京駅もゆっくり観たいな!


 英気もばっちり養われたし、たくさん歩いたし、心身ともにいい感じ!

 明日は演奏会本番でブルックナー。お陰でがんばれそうです!

 みなさんも良い時間を^^
  

2013年5月3日金曜日

『LOVE展』関連プログラム

 先月末、ベルネザールでの本番の翌日29日に、六本木ヒルズ内で行われたアカデミーヒルズでのセミナー『六本木アートカレッジSPRING 2013―アートでLOVEに出会う―』に参加してきました。

 これは、そこの森美術館で4月26日から開催されている企画展覧会『LOVE展』(六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展)の関連イベントで、それに出展している方や、その他いろんな芸術家・専門家たちが、愛をテーマにそれぞれの視点から講義してくださるというものです。

 展覧会自体には、既に一ヶ月前から前売り券を買って行く気でいたのですが、このセミナーの存在に気が付いたのが2日前。本番の翌日だしコレは行くしかない!

 講義は好きなものをいくつでも選べるというもの。私は3つ聴いてきました。

 それぞれ興味深かったのですが、一番感銘を受けたのは、アルフレド・ジャーさんの活動です。
 『困難をみつめて』というタイトルでのお話を聴きました。

 タイトルは重々しいイメージですが、決してそうではなく、それはあくまでも彼の活動理念にあります。

 彼はニューヨークに住んでおられ、世界中の各地に赴き、その土地に起こっている問題と向かい合い、それを解決できるように良い方向へ導いていく方法を、実に独創的な発想と方法で提案し実践する、というものです。

 また、とても共感を覚えた、または感銘を受けた彼の考え方は、自分の発表の場を美術館や展覧会から外へ飛び出し、自分の足で外の世界、現場へ出向いていく。そして、その土地とそこの文化や人々のことを理解するためには、そこを一瞬訪問するのではなく、そこへ長く滞在し(時には何年もかけて)、そこの土地や人々、そしてその問題を理解していく、というもの。

 どこかのドラマではありませんが、事件は現場で起こっている!みたいなもので、机上であれこれこねくり回した独りよがり?な作品を閉鎖的な空間で訴えるのではなく、現場で現状を知り、それに対応していく。その通りだと思いました。


 そして、世界の各地で、そこに必要とされているものに対して彼が必要とされ、そこへ彼ならではの深い洞察力と発想で切り込んでいき人々の生活や心を動かしていく、という活動は、本当に素晴らしいと思ったし、なんと言ってもアートならではの影響力を見せ付けられました。

 今私にできることといったら音楽になりますが、これから歩んでいく人生の道に、大きな泉を与えてもらえたような、素晴らしいインスピレーションとアイディアを見せてもらえた気がしています。


 いろんな人々、いろんな活動、いろんな知識を、こうして知る・学ぶことができる場というのはとてもありがたいです。そしてこれからもっともっといろんな事を知って、そこで自分にできることを生み出していきたい、と改めて思わせてくれた時間でした。