この猛暑の中、来る10月のピアノ五重奏の演奏会でピアニストが使用(演奏)するピアノ選びに、会場の下見ついでに同行してきました。
左=スタインウェイ、右=ベヒシュタイン |
ピアノという楽器はいろいろなメーカーのものがありそれぞれ特徴があります。また同じメーカーでも種類があり、またどのくらいの年代のものかとか、既にどのくらい弾かれているのかなど、全て状態は異なります。
そして、ピアニストという演奏家は自分の楽器を会場に持ち込めないので、演奏する会場へ行っては、そこにある楽器を初めて弾き、その楽器や会場や曲などのバランスを即時に判断してコントロールして演奏する。という、少なくとも弦楽器奏者からすると、ひれ伏すようなことをしているのですね。
会場に二つ以上のピアノがある場合には、事前にどちらを使いたいか試奏して選ばせていただけるのですが、今回は、安定感ある発音のしっかりとした器のあるアメリカのスタインウエイと、とてもノスタルジックな響きで小ぶりのドイツのベヒシュタイン(こちらは確か半世紀くらいの年季)の2台です。
梅雨→猛暑で、どちらのピアノも状態がかなり狂ってはいましたが、それは調律で整えていただけます。
それぞれの特徴から、調整した時にどのくらいの状態になるかを想像し、この会場の音響と、演奏曲目、演奏者たちの個性・・・などなど、あらゆることを考慮しながら、およそ40分ほど試奏するピアニスト・・・
これは年季の入ったドイツのベヒシュタイン。丸みと深みと透明感のある音。 |
いや~。客観的に聴いてみましたが、オモシロい!
まったくタイプの違うこの2台を、同じ人が同じ曲を弾いてもまったく違う演奏になるのです!
楽器の性格からインスピレーションが即座に反応し、まるで違う曲かというくらい演奏のアプローチが変わるんですね。
例えば私が弾いているヴァイオリンという楽器でも、もちろん同じことが言えるのですが、今回こうしてピアノという別の楽器でその状況を目の当たりにできたこと、しかも自分も一緒に弾く楽器、とても興味深い時間でした。
・・・そして、ピアニスト。
悩んでおります!(笑)
どちらにもそれぞれの魅力と可能性があるんです!私も、どちらと一緒に弾いても、それぞれを想像しただけでワクワクします!
さ~ぁ、どんな結論が出るのかなぁ?決まったら、またお知らせいたしますね!
そしてそのピアノの音色も楽しみに聴きにきていただけたら嬉しいです♪
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