2011年4月25日月曜日

終了しました~わたなべ音楽堂♪

2011年4月24日(日)
わたなべ音楽堂 開演14:30 3,000円

”田中拓未 サロンコンサートシリーズ Vol.21”
    ~デュオ・リサイタル~



  J.バッハ : チェンバロとヴァイオリンの為のソナタ ヘ短調 BWV1018
  J.ブラームス : ピアノとヴァイオリンの為のソナタ イ長調 第2番
  L.v.ベートーヴェン : ピアノとヴァイオリンの為のソナタ ト長調 第10番


 今年もこのコンサートの場に立たせていただける時が来ました。
 ドイツ・フライブルクの留学仲間であるピアニストの田中拓未さんが年4回で毎年続けているサロンコンサートシリーズも、気がつけばもう21回目。
 今回はバッハの5番とベートーヴェンの10番が初挑戦です。また何度か弾いてきたブラームスの2番。どれもやはり同じように新鮮で、本番一体どんな音楽になるのか・・・今からドキドキです。楽しめたらいいなぁ・・・。
 木でできた温かみのある会場、とにかくアットホームで、住宅街にあり、本当にサロンコンサートの雰囲気が楽しめます。休日の遠足のような感じで、午後のひと時を楽しみに、是非足をお運びください。


 帰国した直後の3年前からこのシリーズに出させていただいて、今回でもう4回目になりました。
 その今回、何より驚かされたことは、会場の響き。いつものように、本番前のリハーサルで音を出した瞬間に、明らかに変化を感じました。会場の木が、音をやさしく受け止めてくれるようになったようです。聞けば、このホールができてから5年が経ったそう。また、木の塗料も音に影響するとかで、まるで弦楽器と同じだ!(塗料=ニス)と思いました。ホールは楽器。本番も今までで一番弾きやすかった!
 今回の収穫というと・・・まず演奏より何より、またも肩当て問題で、本番前のピアニストとの初合わせであまりにうまく行かず、もーめずらしく悔し泣き状態。そして結局そのお陰か、改めて視点を変化・組み合わせて必死の調整が功を奏し(?)、かなりいい状態を作ることができ、本番もとても力が抜けてラクに弾けた・・・!これは最大の収穫と言えるかも。
 ヴァイオリン(やヴィオラ)は、凸凹した身体に、曲線の楽器をしっくりとはめなければいけないので、これがなんと難しいことか・・・!でも、身体を壊したくないので、いかに身体に負担が無い中で楽器を安定させるか・・・究極の問題です。身体の大きな外人さんが羨ましいなぁ。
 今回の新しいレパートリーも何度か弾いてきた曲も、冒険でした。どれももっともっと何度も弾いて深めていきたい曲ばかり。こういう傑作を残してくれた作曲家と神様に心から感謝です!

 

2011年4月14日木曜日

Mein lieber herr Beethoven!!






 自分の音楽人生から切っても切れない地、『仙川』。

 ・・・の駅前の桜の下で待ち合わせ、チェリスト&画家の雨田光弘先生のお宅でカルテット(弦楽四重奏)の合わせを2日間もさせていただきました。


 合わせの前後や合間にはコーヒーと楽しいお話♪

 そして帰り際には、なんとカルテットのメンバー全員に、それぞれの楽器を奏でている絵を一枚ずつくださった!!!


か、感激・・・・・・・!!

 何もかも、本当にありがたくて・・・雨田先生、心から感謝です!


 カルテットの次の本番は5月15日。
 ・・・ぬ?いつのまにもう一ヵ月後じゃないかー!?
 メンバーぞれぞれ多忙な中での合わせなので、出来るときにやっておかねば、です。

 前回のベートーヴェンのセリオーソに続き、今回はラズモフスキーの3番。セリオーソより若いときの作品のせいもあるのか、生きる喜びに加えて若々しいエネルギーがとにかく爽やか。


 今月24日に演奏するプログラムにもベートーヴェンのソナタがありますが、こちらは彼のヴァイオリン・ソナタの、一番最後の作品(第10番)。
 これは、ちょうどカルテットのセリオーソOP.95の次に書かれたものにあたり(OP.96)、それまでの9曲とは打って変わった世界へ突入しています。

 私の中のイメージでは、抽象的な言い方かもしれないけど、より光が増している。人間的な生生しい感情から、より精神性の世界へ近づいている感じ。肉体や地底から解き放たれてきてる、少しずつ。・・・って言葉で表すのは難しいけど、その点音楽の表現力はすごいな。

 世界がすごくなるほど、自分の中のパイプも広げる作業。いや~一体自分にどこまで表現できるのだろう~・・まだまだまだまだまだまだだー、がんばるぞ!!


 ベートーヴェンの曲を演奏できる機会、本当に幸せ。
 やっぱり、年月を経るほどにベートーヴェンへの親愛がどんどん強くなる!一緒に生きていたら、友達になりたいってマスマス思うのね。手こずりそう、だけど!笑
 
 

2011年4月7日木曜日

チャリティコンサートのお知らせ

 チャリティコンサートのお知らせです。

4月29日(金・祝)ヤマハミュージックストア荒井楽器赤羽センター5F
5月1日(日)東音ホール

多数の出演者で、13時~17時の4時間、演奏が続けられるというもの。

その中で、

木幡亮仁(クラリネット)
竹原奈津(ヴァイオリン)
直江智沙子(ヴィオラ)
松浦健太郎(チェロ)
末永匡(ピアノ)

のメンバーで、いろんな編成を織り交ぜた内容を考案中。

入場料は無料で、募金をしていただくというもの。

随時出入り自由だそうです。
どうぞ、是非足をお運びください!!

終了しました~春風のコンサート♪

2011年3月27日(日)
茅野市民館コンサートホール 13:30開演 大人:2,500/高校生以下:500
"春風のコンサート PartⅣ"

ブラームス:ピアノ五重奏曲より1、3楽章
クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリス
ヴィヴァルディ:『四季』Op.8より『春』
グリーグ:ホルベアの時代
モーツァルト:弦楽四重奏曲 K.387『春』より第1楽章

               その他

 長野県の諏訪市で、子供にエネルギッシュにパワーを注がれるヴァイオリンの先生、宮坂義子先生の企画コンサートにゲスト出演させていただきます。ソロの他に、ブラームスのピアノ五重奏、そして全員合奏で弦楽アンサンブル、盛りだくさんの内容です。
 土地面積の大きい長野県、北部はかなり震災に見舞われていますが、諏訪市はかなり無事とのこと。ほぼ平常生活を送ることができてはいるものの、今回の大震災には胸が痛み、少しでも何かできることは無いかという皆の気持ちが1つになり、会場での募金、収益の一部を義援金へ、またコンサートの冒頭ではバッハのアリアと共に皆様で黙祷を捧げることになりました。首都圏では計画停電も続き、コンサート会場でのチャリティコンサートなどの活動は今はまだ行われる時期ではありません。今回も多くのゲストが東京から足を運ぶ状況もあり、紆余曲折を経てなんとか実現という形に至りましたが、心を込めて、この場で出来ることを尽くしたいと思います。


 先月末です。震災以来、その日その日を過ごすことが精一杯な中で、茅野市でコンサートが決行されました。
 週末の計画停電中止のおかげで特急あずさも運行され、無事に長野県入り。一日かけてGPが行われました。そして、この時初めて、私が唯一全ノリということも判明・・・(全ノリ=全曲に乗っている=全曲出演)!休憩なしで合奏、室内楽、ソロまで全て行い、ヘロヘロになりながらホテルへ入り、一晩明けたら、さあ本番当日です!再び会場で最後のリハーサルで確認事項と整えて、いざコンサートが開幕!
 今回は大地震があった次の日に予定されていたリハーサルが出来なかった事や、このような時期と重なった事でいろいろな事が考えられましたが、ここでこの演奏会を行うことの意味を見つめながら、祈りを込めてバッハで導入し、皆が全力で音楽に向かい合いました。
 どんな状況でも音楽がそこにある瞬間は、なにか大きな最も調和の取れたエネルギーと一体化、あるいは繋がっているような気がします。冒頭に宮坂先生がスピーチされたお話の中で、「宮城の被災地の方が、『今欲しいモノは、衣類や食べ物、そしてコーラスが聴きたい。』と仰っていた」という言葉に強く衝撃を受けました。音楽の力。私も少しでも役に立ちたいと切実に思っています。
 実際3時間近くかかったコンサート。どんな時でも音楽の底知れないパワーを垣間見た、感じた3時間だったと思います。