2011年3月27日(日)
茅野市民館コンサートホール 13:30開演 大人:2,500/高校生以下:500
"春風のコンサート PartⅣ"
ブラームス:ピアノ五重奏曲より1、3楽章
クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリス
ヴィヴァルディ:『四季』Op.8より『春』
グリーグ:ホルベアの時代
モーツァルト:弦楽四重奏曲 K.387『春』より第1楽章
その他
長野県の諏訪市で、子供にエネルギッシュにパワーを注がれるヴァイオリンの先生、宮坂義子先生の企画コンサートにゲスト出演させていただきます。ソロの他に、ブラームスのピアノ五重奏、そして全員合奏で弦楽アンサンブル、盛りだくさんの内容です。
土地面積の大きい長野県、北部はかなり震災に見舞われていますが、諏訪市はかなり無事とのこと。ほぼ平常生活を送ることができてはいるものの、今回の大震災には胸が痛み、少しでも何かできることは無いかという皆の気持ちが1つになり、会場での募金、収益の一部を義援金へ、またコンサートの冒頭ではバッハのアリアと共に皆様で黙祷を捧げることになりました。首都圏では計画停電も続き、コンサート会場でのチャリティコンサートなどの活動は今はまだ行われる時期ではありません。今回も多くのゲストが東京から足を運ぶ状況もあり、紆余曲折を経てなんとか実現という形に至りましたが、心を込めて、この場で出来ることを尽くしたいと思います。
先月末です。震災以来、その日その日を過ごすことが精一杯な中で、茅野市でコンサートが決行されました。
週末の計画停電中止のおかげで特急あずさも運行され、無事に長野県入り。一日かけてGPが行われました。そして、この時初めて、私が唯一全ノリということも判明・・・(全ノリ=全曲に乗っている=全曲出演)!休憩なしで合奏、室内楽、ソロまで全て行い、ヘロヘロになりながらホテルへ入り、一晩明けたら、さあ本番当日です!再び会場で最後のリハーサルで確認事項と整えて、いざコンサートが開幕!
今回は大地震があった次の日に予定されていたリハーサルが出来なかった事や、このような時期と重なった事でいろいろな事が考えられましたが、ここでこの演奏会を行うことの意味を見つめながら、祈りを込めてバッハで導入し、皆が全力で音楽に向かい合いました。
どんな状況でも音楽がそこにある瞬間は、なにか大きな最も調和の取れたエネルギーと一体化、あるいは繋がっているような気がします。冒頭に宮坂先生がスピーチされたお話の中で、「宮城の被災地の方が、『今欲しいモノは、衣類や食べ物、そしてコーラスが聴きたい。』と仰っていた」という言葉に強く衝撃を受けました。音楽の力。私も少しでも役に立ちたいと切実に思っています。
実際3時間近くかかったコンサート。どんな時でも音楽の底知れないパワーを垣間見た、感じた3時間だったと思います。
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