2017年11月1日水曜日

CD発売 〜 "詩人の夢" ソプラノと弦楽四重奏によるドイツ歌曲集







2017年9月10日発売されました!


"ソリストとして数々の受賞歴を持つ白川深雪と、実績十分の実力派で構成されたミラージュ・クァルテットが、ドイツ・ロマン派歌曲の創作と受容の諸相を辿る。自然な呼吸と細やかなニュアンスに満ちた歌声と、洗練されたクァルテットがガット弦で奏でる響きは、詩人たちの鏡となって抒情詩の“心”を映し出す。" (メディア掲載レビュー)


ピアノ伴奏とともに歌われるドイツ歌曲を、弦楽四重奏とともに.....しかも当時のガット弦を使って。という斬新かつ贅沢な試み。

さらに、ドヴォルザークの弟子でブラームスと親交もあったシニガーリャの弦楽四重奏曲は世界初録音。


数々の音楽雑誌で紹介され、

  "レコード芸術" 11月号、
  "音楽現代" 11月号  

ではそれぞれ推薦版に選ばれました。


シューベルトのアヴェ・マリア、鱒(ます)、菩提樹など多くの人に愛される名曲たちが、滑らかで豊かな響きの弦楽四重奏で聴くのは、耳に心地よく、より深い情感を得ることができます。

そして、この演奏に携われたことは、私の人生に、新たな経験として深く刻み込まれました。幸せ冥利に尽きます。


この世界的にも貴重な一枚を、ぜひお聴きください!


 
 
 

2014年4月7日月曜日

ステキな季節、4月!

 3月は年度末にふさわしくイベント目白押しで、しかも子供たちからエネルギーと希望をもらいっぱなしでしたが、浸っている暇もなく新年度に突入です。時間は待ってくれません!
 休みもなくオーケストラのお仕事に行ったりしましたが・・・、

  桜、見たい!

 といっても、桜のピークって本当にピンポイントで、毎年タイミングを逃すのですが(しかもこの時期は花粉症なので屋外で優雅に佇むなんてNG!)、今年はささやかに家の近所を少し歩いて目を楽しませてもらいました。

 すると、「保存樹林」にも指定されているかなりの大木を見つけたのですが、枝が伸びて電線にわっさわさと絡まっていました!!

 桜ってむやみに切れない木なのよね・・・。だからなのかも知れませんが、これは今後どうなるのでしょうか??気になります!

 みなさんも、桜、楽しまれましたか?
我が家のベランダではチューリップが春を楽しませてくれています!
 紫のムスカリちゃんたちも大盛況!

 春は、生命のエネルギーがこれでもかと湧き上がってくる感じで、朝目覚めれば、楽しい!と思わされるような、すばらしい季節ですよね!
(これで花粉さえなければもっと最高・・・)



 さらには、束の間の気分転換に、久しぶりにミシンで遊びました!

 コンタクトレンズを入れるミニポーチ製作!!
 全て、家にあった余りもので完成です!
 細かい縫い目などは・・・(汗)ですが、とりあえず、見た目は可愛い♪

 こうした、ちょっとしたことが、大満足させてくれます!



 そうそう、4月から、TV番組もいろいろ一新しているようですね。


 私は星とか宇宙とか好きで、NHK-BSの「コズミックフロント」という番組を時々観るのですが、その番組でこの4月から使われる音楽を、一緒に演奏しています!

 まさか、自分が好きな番組の曲を演奏できるとは思ってもいませんでした!嬉しい!

 4月から、まだ観ていませんが、もしご覧になられたら、音楽にも少し耳を傾けてみてくださいね!笑


 さぁ、4月、この季節を楽しみましょう!


2014年4月6日日曜日

終了しました ~ 未来にはばたくドリームコンサート♪

2014年3月29日(土)
フィリアホール 14:00開演 全自由席1,000円(お問合せ詳細)


~フィリアホール×青葉区民プレゼンツ青少年育成企画 Vol.1~

"未来にはばたく
ドリームコンサート"





《第一部》~青少年1人+プロの演奏家3人で弦楽四重奏を組み演奏。1楽章ごとに青少年が交代。
・モーツァルト:ディヴェルティメントニ長調K.136
・ハイドン:弦楽四重奏曲 第67番ニ長調Op.64-5「ひばり」


《第二部》 ~プロの演奏者のみ
・ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番へ長調Op.96「アメリカ」


■公開レッスン&公開リハーサルのご案内■
■料金:無料 (未就学児入場不可)
■カルテットレッスン
3月24日(月) 13:00~15:00【リハーサル室】
定員30名(先着順)・受付にて3/29のチケット提示
■リハーサル
3月28日(金)13:00~15:00【ホール】
チケット不要・どなたでも入場可


中野りな(小3、ヴァイオリン)
大澤佑仁(小4、ヴァイオリン)
三好花奈(中1、ヴァイオリン)

菅谷史, Vn
竹原奈津, Vn
柳瀬省太, Vla
遠藤真理, Vc


<HPより引用>
本年度よりフィリアホールが全面的に青葉区民文化センターに移行したことに伴い、区民が自らプロデュースし、実施する企画を行うことを旨に、区民企画委員を募集し区民企画委員会を立ち上げました。初めての企画は、音楽家を目指す若い芽を伸ばすことを目的としたコンサートです。レッスン風景やリハーサルなども公開しますので、より身近で臨場感あふれる内容となっています。ご家族で是非お楽しみください。【企画・制作】青葉区民企画委員会


フィリアホール×青葉区のすばらしい企画に携わらせていただきます。

応募者の中からオーディションで選考された3人の子供たちと、プロであるすばらしい音楽仲間と共に室内楽の究極形である弦楽四重奏を教えながら演奏します。

若き才能に触れられるのは本当に刺激になり勉強になります!それに、このような企画が、私が子供のころにあったらどんなに良かっただろう!と思うような内容です。

既に第一回目の初回レッスン(リハーサル)が、先日15日(土)に行われ、子供たちの真摯な準備、一緒に弾きながら目を輝かせ、音や呼吸がどんどん変化していく様子にこちらもどんどん熱が入っていきました!

レッスンやリハーサルの見学は、演奏会を聴くのとはまた違い、そこまでの課程、室内楽の行い方、レッスンの様子を見られるのは貴重な機会だと思います。

そして、それを見た上で演奏会を聴けば、感動もひとしおとなるでしょう。
もちろん演奏会だけお聴きになるだけでも、子供たちの輝く姿、また彼らからのエネルギーを受けながら共に奮闘する我々の姿もご覧いただければと思います。


今まで、受講生として先生方からいろいろなことを提供していただいてきた自分が、もはや逆の立場になったことへの驚きも少なからず。
これまでの先生方の費やしてきてくださった労力などを実際に経験し、改めてありがたく思いました。感謝してもしきれません。

そして、教えることが、結局自分に教えられるということ。
最近は年齢のせいか、そのような立場や機会が増えてきて、それを痛感しています。


演奏会は29日(土)14時からです。
ぜひ足をお運びください!


 
遅くなってしまいましたが、おかげさまで大盛況のうちに終了いたしました!

こうして、子供たちに室内楽の指導を、しかも殆ど公開の状態で行うこと、おまけに一緒に弾きながら・・・、初めての経験でしたが、なんとも充実の濃い数日間となりました。
子供たちはまるでスポンジのように、目を輝かせてぐんぐん吸収していきます。なので、これはいつも思うことですが、教える側、接する側として大きな責任も感じます。子供たちはみな同じように同じだけの無限の可能性を持っていますから、それがどのように生かされ延ばされるかは、彼らが身を置く環境そのものによると実感します。
今回も、子供たちには、ヴァイオリンや音楽についてだけでなく、こういう時間に接する先生方の姿というのが彼らには強く刻み込まれるだろうと思い(自分の子供のころを振り返り)、彼らに少しでもプラスになる影響を与えられたらいいなと思って過ごしました。

また、教える=教えられる、と言うように、レッスンすることで勉強になり、結果として自分に教えられるということです。講師のみの演奏のリハーサルを行いながら、あ、これ子供たちに言ったことだよね!なんてことは多々ありました。

それから、なんといっても、今回の経験を通して、自分がこれまで受講してきた講習会などにおいて、先生方のご苦労・ご尽力を思い知ることに繋がり、あらためて感謝の思いに至りました。そして、これから自分にできる限り、それを還元していきたいと思いました。


今回の3人の子供たちとは短い期間でしたが、とにかくかわいらしくて、今後の成長がますます楽しみです!
そして、今回の企画第一回目を発案・実行された企画委員の方々のご尽力に、そしてこのような機会を与えていただけたことに、心から感謝申し上げます。

2014年3月20日木曜日

子供たち(桐朋)の『鑑賞会』のお知らせ♪



桐朋学園大学音楽学部附属子供のための音楽教室「お茶の水教室」主催

『鑑賞会』

2014年3月23日(日)

18時開演(17時半開場)

日経ホール 入場料1,000円





2013年度から母校である桐朋学園大学の子供のための音楽教室の先生として、子供たちにヴァイオリン・アンサンブルを教えていますが、その初めての発表の場が今月23日(日)にあります。

幼稚園~小学1、2年生のうちからアンサンブルを学べるのは本当に素晴らしいことだと思いますし、それを教える・伝える難しさも痛感しています。また、子供たちは純粋にこちらの教えたことを受け取ってくれるので、その分責任の大きさも痛感です。
この一年間、初めてのことだらけで試行錯誤の連続。それでも子供たちや親御さんたちは一生懸命ついてきてくださり、ひたすら感謝の思いです。
本番で、かれらが一生懸命、のびのび演奏してくれたらいいなぁと、今から祈るような思い。ドキドキとワクワクを交錯しています!

ご興味のある方、子供たちの一生懸命な姿を応援しにいらしてください♪

2014年3月1日土曜日

終了しました ~ ピアノ・トリオ @ベーゼン ♪

2014年3月1日(土)
ベーゼンドルファー東京サロン(03-6681-5189)
16:30開演 (16時会場) 3,000円(当日Credit card決済)


"Wiener-Abend Vol.10"

~ベートーヴェンの跡~

*シューベルト : ピアノ三重奏曲 変ロ長調 作品99
*ブラームス : ピアノ三重奏曲 ロ長調 作品8


富永 峻 Shun TOMINAGA, ピアノ Pf
竹原 奈津 Natsu TAKEHARA, ヴァイオリン Vn
三宅 進 Susumu MIYAKE, チェロ Vc

 1月11日に出演させていただいた、ピアニスト冨永峻さん×ベーゼンドルファー企画の"ヴィーナー・アーベント=ウィーンの夕べ"シリーズ。今年度の最後の回に再び出演させていただきます。しかも今回は素晴らしいチェリスト三宅進さんを更にゲストに迎えられ、曲目もかなり豪華です。どっぷりウイーンに浸かれます。
個人的に、近年もっとも弾いてみたいピアノ三重奏曲が、このシューベルトの変ロ長調だったので、ものすごく嬉しい!のですが、それと同時にこの大曲、いや難曲にオタケビをあげそうになっております。聴いているととてもシンプルですきな旋律やモティーフが、弾いてみるとなぜか超絶(?)弾きにくい!それを感じさせずにいかにも心地よく聴かせられることができるように、そのための技術・イメージ・体力・・・あぁ、修行僧のようになってきました(笑)
ブラームスのこの曲も初めて弾きます。この名曲を弾ける機会が遂にきた、しかも素晴らしい共演者とともに・・・!リハーサルは至福のときです。幸せを噛みしめています。

中野坂上駅から直結しております、ぜひ足をお運びください!



リポートが遅くなってしまいました!(本日3月20日!)
みなさまのお陰で、ステキな時間を共有することができました!足をお運びくださった方々、応援してくださった方々、本当にありがとうございました。

しつこいようですが(?)一曲目からこのシューベルトを演奏するのは、難しさをさらに増幅させるように、至難なものでした~!しかし、素晴らしい作品に、素晴らしい共演者と向かい合い、それを演奏会でお客様と共有できたことが最高の幸せです。それはブラームスにおいても同じです。今回は大先輩である三宅さんがぐいぐい引っ張ってくださり、おかげで「学ぶ」ということをより強く多くこなせた時間でした。勉強できる→成長できるって幸せです!
そして忘れてはならないのは、ベーゼンドルファー東京でのスタッフの方々の全面的協力。このコンサートをよりスムーズに、ステキなものにしてくださった最大の要因のひとつです。会場とプレゼンターのタッグというのは、いまや欠かせない関係性のひとつだと思います。ベーゼンの方々へ心より感謝申し上げます。

そして、今回とても胸にのこったキーワード。
コンサートの最後に三宅さんがお話してくださった中に、三宅さんが学生時代に比べ、今の若い人たちは演奏する機会(そしてそこから収入を得ることが厳しい)が断然少ないこと。そして、演奏する機会、経験がなにより大切だということ。このようなお話をしてくださったことはとても大きな意味があったと思いました。

得ること、学ぶこと、思考すること、この先の具体的なビジョンを描くこと、等々、多くにおいて影響を与えられた時間となりました。これからも歩みを前へ進めていこうと思います!

2014年2月21日金曜日

終了しました ~ メシアン × 武満徹 ♪

2014年2月21日(金)
城西病院ロビー 19時開演(18時半会場) 入場料無料(当日先着70名)

第99回 "ホスピタリティ・コンサート"
~現代の名曲~


*O. メシアン : 世の終わりのための四重奏曲
*武満 徹 : カトレーンⅡ


市川直子 Naoko ICHIKAWA, ピアノ Pf
小川道子 Michiko OGAWA, クラリネット Cl
竹原奈津 Natsu TAKEHARA, ヴァイオリン Vn
鎌田茉莉子 Mariko KAMATA, チェロ Vc


城西病院:ホスピタリティ・コンサート

荻窪にある城西病院では、ロビーで本格的なコンサートを、無料で開催されており、今回でもう99回目だそうです!ピアノの楽器は、あの名器ベヒシュタイン。私もここで演奏できることが楽しみでなりません。なお、場所柄、メシアンの、世の終わり・・・という和訳を、時の終わり・・・と表記されてという配慮もなされております。そもそも、通常では、いわゆるポピュラーで親しみやすく楽しい曲目を求められるはずですが、ここではそれにこだわらず、より本格的なものを(しかも無料で)提供するという、深いご理解と熱意のもとに構成されていることを、私もひしひしと感じています。
お近くの方や、足をのばしてでも、この時間を共有したいと思ってくださる方がいらっしゃいましたら、是非ともおいでください!


~終了しました~


企画者の平木さまのお話によると、10年近く続いているこのコンサート・シリーズで、いわゆる近現代のプログラムが組まれたのは初めてのことだったようです。そして定員(と予想)を大幅に越える入場数だったことにその企画者ご本人が一番驚かれたほど!それはこのコンサートシリーズに対する聴衆からの、これまでに築かれた信頼の表れだと思いました。そんな熱意あるお客さま、素晴らしい共演者、そして会場と一体となり、また支えられての、コンサートでした。みなさまに感謝申し上げます!ありがとうございました!

コンサートの後はみなでおいしいお食事とお酒をいただき、音楽からオリンピックの話題まですっかり盛り上がり、話は尽きません。帰宅が1時過ぎ、まだ脳ミソからアドレナリンが出ているのを、片付けをしたりしながら少しずつ静めていき、就寝したのは3時。そして今朝はマンション共同の排水溝清掃で、我が家が一番最初だったので、早起き→清掃が来る前までに洗濯2回済ませました~(笑)




ところで!ここのピアノが名器ベヒシュタインだということは先に記させていただきましたが、中の板には、あのフジコ・ヘミングさんの直筆サインと・・・なんとキスマークがつけられたまま状態が保たれています!2003年のもののようなのでもう11年目ですね!特にコーティングされているわけでも無さそうだったのでますます驚きました!
(写真の右下がキスマークです。見えますでしょうか?)


次は一週間後3月1日(土)のシューベルト×ブラームスのトリオ。その前にはオーケストラのお仕事でいわき往復もあります。
モードはすっかり切り替わっています!!自分がどこまでできるのか?尽くしたいと思います。


それから、今回のコンサートでステキな写真をとってくださった中村さま、ありがとうございました。

2014年1月19日日曜日

終了しました ~ "ドナウの春" @ベーゼンドルファー東京♪

2014年1月11日(土)
16:30開演(16:00開場) 3,000円
会場・お申込先: ベーゼンドルファー東京 03-6681-5189


ヴィーナー・アーベント vol.8
"ドナウの春"

ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンの為のソナタ 第5番『春』ヘ長調 作品24

ブラームス:ピアノとヴァイオリンの為のソナタ 第2番 イ長調 作品100


バルトーク:ヴァイオリンとピアノの為のソナタ第1番


竹原奈津、Vn
富永峻、Pf


ベーゼンドルファーによるコンサートのご案内はこちら


2014年最初のコンサート。フライブルク留学時代の仲間、ピアニストの富永峻さんが主催するコンサートシリーズに出演させていただきます。

"ヴィーナー・アーベント (Wiener Abend)" は、ウイーンの夕べ、という意味。ウィーン発祥のピアノの名器"ベーゼンドルファー"のサロンはその素晴らしいピアノがいくつも並び、その贅沢な空間で、その名器の音を堪能することができる、そんなシリーズです。またベーゼンドルファーの音色が弦楽器との相性も良く、その響きを肌で感じていただけると思います。

フライブルクからもローカル電車で1時間ほどのところにあるドナウ川の源流(Donauesshingen)から、オーストリアを通りハンガリーへと続くドナウ川下りを楽しんでいただけるような、しかも新春らしい春の輝きとエネルギーに溢れるプログラムを組んでみました。

一年の始めに良い時間をお届けできるよう、心身ともにエネルギーを注いでがんばります。
定員30名ですが、40名程度まで余裕があります、どうぞ足をお運びください!



いつもながらリポートがすっかり遅くなってしまいました(TT)
でも、この日の演奏会のことは私の中にとても強く刻み込まれています。
というのも、なんといっても、バルトーク。
高校~大学にかけてバルトークにハマりにハマっていた私ですが、この曲を弾く時がいざやってきて、本当に興奮しました。そして...ハードでした!もちろんバルトークの作品を弾くのはいつもハードです。
留学時代の師匠が、コンサートでこの曲を演奏し、本当に素晴らしい演奏で興奮しながら楽屋に会いに行ったら、今回、とあるアクシデントにより、たった二週間で仕上げた。とのお話を聞き仰天したのですが、今それを振り返り、改めて仰天してしまいます。私がその何倍の時間をかけても師匠のような演奏には追い付けないのですから!

さて、今回の会場は、ウィーン発祥のピアノの名器『ベーゼンドルファー』のサロン会場。その名器たちに囲まれた空間はとても贅沢で、コンサートの後には、実際に触らせて頂けたりしましたよ!
決して広くはない会場ですが、響きはなかなか良いのも嬉しいです。

3月1日(土)には、再びこの贅沢な会場で、贅沢なプログラム~ピアノ・トリオでシューベルト&ブラームス~をお届けする運びとなっています。

今の自分が一体どこまで到達できるのか...常にチャレンジ&エンジョイだと思います。
これからも、応援よろしくお願いいたします!

2013年12月27日金曜日

10~12月へ訪れた展覧会。

なんだか最近は更新が滞ったまま、このまま2013年が終わってしまいそうな・・・!師走の慌しさもピークへ突入の世の中ですね。
10月、11月、12月に行った展覧会の事は簡単に書いておこうと思います。


《10月》

モローとルオー~聖なるものの継承と変容~ (パナソニック汐留ミュージアム)

私の好きな清春美術館にも多く所蔵されているルオー。そのお陰で身近な存在であったのでとても楽しみでしたが、実際、モローとルオーの、師弟を超えた芸術家としての交流に胸が温かくなりました。

あと、ここの美術館、パナソニック汐留ミュージアムへ足を運ぶのも初めてでしたが、私の大好きな、こじんまりとしながらも、濃い内容の展示をしてくださっている空間はとっても居心地が良かったです。
また、パナソニックならではのサービスで『4K対応スマートビエラ新製品』というものでパリのモロー美術館の映像を流しており、美しい映像を美しい画面で楽しめたのも良かったです。(詳細)


ちょうど後日、NHKの『日曜美術館』でこの展覧会についての再放送を観ることもできました。

"自己愛と傲慢には気をつけて。目に見えるもの、触れたものを信じない、自分が感じたものだけを信じる。(モロー)"

深く大きく優しく温かいモローが描きだした色彩の作品たち。
また一度観たい。
そしていつかパリのモロー美術館に行きたい。


《11月》

カイユボット展 (ブリヂストン美術館)

近代への眼差し 印象派と世紀末美術 (三菱一号館美術館)

どちらも東京駅界隈なので、一日ではしごしてきました。

カイユボット展は、ところどころに入っていたセザンヌ、モネ、ピサロ、ルノワールらの絵が程よいリズムになっていたし、有名な『ピアノを弾く若い男』の弾いているピアノ(エラール社のグランド)も展示してあり、カイユボットの世界の充実ぶりがとても伝わってきました。
ここの美術館は、所蔵品も素晴らしいので、いつ行ってもお得感が高いのもいいです。



そして三菱一号館美術館へ移動。


こちらは、カイユボットと同時代のフランスだけど、また全く違うアプローチ。ロートレックには心が踊り、初めてみたヴァロットンという人の版画ではなぜか手塚治虫が頭をよぎり、ルドンでは精神世界というか潜在意識の部分を刺激され、心の旅をふわふわしてきたみたいでした。

あと、展示室を移動する時に見えるここの中庭の景色が好き。




《12月》

五線譜に描いた夢 ― 日本近代音楽の150年 (東京オペラシティ アートギャラリー)

これはありがたい事に招待券をいただいて行くことができました。

鎖国が終わり、ペリー来航から、日本に西洋のものが著しく取り入れられていった中で、音楽もそれと同じように日本へ入り、日本で急速に発展していきました。その軌跡を多くの資料とともに辿れるというのは、非常に貴重な機会でした。

日本でのクラシックの歴史の、浅さと濃さの両面を観ることができたと思います。

また、20世紀の作曲家のところまで来ると、私の母校の元学長でもあった三善晃先生や、授業を受けた間宮芳生先生、多く演奏される武満徹、一柳彗、外山雄三などなど・・・この歴史を追った上で、次回演奏する際には、これまでとは違った意識で臨める気がしました。
 
 

2013年12月1日日曜日

初めてヴァイオリンの本に共著させていただきました♪


本当に役立つ! ヴァイオリン練習法74 12人の指導者が実践する最強のトレーニング (CD付)

まだまだ未熟者ながら、私からもいくつかのメソッドを提供させていただきました!12人の先生方の共著です。

ヴァイオリンを楽しみたい・何かヒントがほしい、などアマチュアからプロの奏者、また指導者の方々にまで幅広く、新たな発見や再確認につながる本になっていると思います。

2013年11月22日(金)に発売し、既に好評をいただいております。アマゾンのランキングでは変動はあるものの概ね1位をキープしているようで、驚きとともにとても嬉しく思います!

このような本の製作に携わらせていただいたのは初めてだったのですが、実際のレッスンや映像(DVDなど)ではなく、紙面上で文章や図だけで伝えることの難しさも実感しましたが、そのお陰で、自分の中でも考えがクリアになり、私自身とても大きな勉強となりました。こちらの意図を分かりやすくまとめてくださった編集者の方には心から敬意を表します!ありがとうございました!


ご興味のある方、ぜひお手元に一冊いかがでしょうか?

アマゾン、楽天ブックスなどでもお求めいただけます!どうぞよろしくお願いいたします!



2013年11月30日土曜日

8年ぶりの京都♪

 11月24日(日)に京都コンサートホールで行われた京都市交響楽団の演奏会に、ゲスト・アシスタント・コンサートマスター(ミストレス)として呼んでいただき、なんと8年ぶりに京都を訪れてきました。

 京都市交響楽団のコンサートマスターの泉原隆志さんは、中学生からの友人で同級生、高校3年間は同じクラス、そして同じ門下生という、同志であり縁のある存在で、桐朋を卒業して以来の共演をこのような形で果たせて感激でした!

 コンサートマスターとしてのびのびと活躍し、素晴らしい家族にも恵まれて、充実した同志の姿を見ることができて、そして並んで演奏することができて、感無量!本当に嬉しかったです。
 そして初めてのゲスト・アシコン、初めてのオケ。周囲のみなさんが温かく迎え入れてくださって、無事に楽しく終えることができ、みなさんに心から感謝です。ありがとうございました!


 名古屋滞在の京都通いのお仕事、だったので観光はまったく考えていなかったのですが、初日のリハーサルがとっても早く終わり、お天気も良かったので、泉原くんが、せっかくだから少しでもどこか観光できたらいいね!と考えてくれて、永観堂へ連れていってくれました。

 タクシーの運転手さんも仰ったとおり、タイミングも最高のモミジの紅葉最盛期!!で、あの鉄道のCMで見る世界がそこにありました!!!(観光客が多すぎで人・人・人でしたが笑)

 人間が作ったのではなく、自然が生み出した色、グラデーション、本当に素晴らしくて、感動しっぱなしでした!そして境内はまるでパワースポットのようになにやらいいパワーがあふれているような、いるだけで浄化された感覚でした。いい「気」をいっぱい浴びてきた感じです!自然のパワー、最高ですね!!

 久しぶりの同級生との共演、最高の季節に京都訪問、新しい方々との出会い。嬉しいことが詰まりに詰まった3日間でした!人との繋がりって本当に素晴らしいですね、感謝の気持ちでいっぱいです!







2013年11月25日月曜日

終了しました~ ムーティ × ヴェルディ♪

2013年10月30&31日(水・木)

すみだドリフォニーホール(大ホール) 両日とも19:00開

東京・春・音楽祭 特別公演 ヴェルディ生誕200年記念
"ムーティ conducts ヴェルディ"



指揮:リッカルド・ムーティ
管弦楽:東京春祭特別オーケストラ
ソプラノ:安藤赴美子
バス・バリトン:加藤宏隆
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ、宮松重紀
♪Information♪

ヴェルディ:
歌劇《シチリア島の夕べの祈り》序曲
歌劇《シチリア島の夕べの祈り》第3幕より バレエ「四季」
歌劇《運命の力》序曲
歌劇《運命の力》第2幕より「天使の中の聖処女」
歌劇《マクベス》第4幕より「虐げられた祖国」
歌劇《ナブッコ》第3幕より「行け、わが想いよ、黄金の翼にのって」
歌劇《ナブッコ》序曲





2013年10月24日木曜日

終了しました~ BBQuintet ♪

UP !!

2013年10月12日(土)

山王オーディアム"SANNO AUDIUM"(大森駅より徒歩8分)

1回目=14:00開演(13:30開場) / 2回目=18:00開演 (17:30開場)
一般3,500円 / 学生2,000円


 "BBQuintet" ~ ピアノ五重奏

 
バルトーク:
 ピアノ五重奏曲 ハ長調 BB.33 

ブラームス:
 ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34



竹原 奈津, ヴァイオリン
田村 安紗美, ヴァイオリン
宇野 友里亜, ヴィオラ
上森 祥平, チェロ
稲岡 千架, ピアノ



協力:公益財団法人 新日本フィルハーモニー交響楽団
後援:一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会、東京藝術大学音楽学部同声会


お問い合わせ:
山王オーディアム Tel.03-3774-1571 または ttuui.quintet@gmail.com


メンバー全員がドイツ留学経験を持ち、音楽、室内楽への熱い思いが、まるで赤い糸で吸い寄せられるように一つに終結しました。

その熱い思い・二つのB・Quintet、をかけて名づけられた、一見バーベキューとも取れるBBQuitet。まるで冗談のようですが、炎のように熱い魂を音楽にのせるプレーヤーたち全員のポテンシャルを、その名前からも汲み取っていただければ幸いです!

また、バルトークのこの作品は演奏機会が少ないのが勿体ない隠れた名曲でもあり、この曲を生演奏で聴けるとても貴重な機会ともなっています。

そして、今回の会場『山王オーディアム』は個人宅に併設されたホールで、建築家・室伏次郎の設計によるステキなスペースとなっています。しばし日常の喧騒から離れるにはもってこいの時空間となるはずです。

今回は100席×2回公演!で、客席数に余裕があり、時間帯も選べます(もちろん一日2回聴きたい!という方も大歓迎です!)。

お友達などお誘い合わせの上、一人でも多くの方にご来場頂ければ、心から嬉しく幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。




 またまたリポートが遅くなってしまいましたが、12日(土)に無事に終了いたしました。
 

 今回は、初めてのバルトーク(あまり弾かれない=耳なじみのない作品であり、しかもバルトーク本人も「音が多くて複雑で頭に入らない、演奏困難」と言っていたほど(おいおい!と思いますが笑 それほどの大曲で、大変な労力でした!)と、ブラームスの傑作の2本立てを、なんと一日2回というビッグ・チャレンジをしたのですが、終わってみれば、「あれ?やればできちゃうのね、もしかしたらもっと弾けるかも??」なんて思ってしまうような充実感でした。限界を広げていけるとはなんて素晴らしいのでしょうか! 

 また、室内楽の魅力のひとつに、数人での密なやりとりで音楽を作り上げていく課程で、人間としても学ぶことがとても多いことがあげられます。 精神的にも成長させてもらえる素晴らしい仲間がいることに、改めて本当に感謝です。

 連休の初日にもかかわらず多くのお客様が足を運んでくださり、会場の雰囲気にも満足してくださったようで、とっても幸せでした!本当にありがとうございました!

 さすがにこのあと疲れがどっとでましたが、余韻に浸っている暇もなく日々どんどん進んでいくんですね。これからも元気に歩んでいこうと思います。

 このあとは、東京・春の音楽祭でムーティ×ヴェルディ!ムーティ、二度目です。ドキドキ楽しみ!!

2013年9月26日木曜日

終了しました ~ 桐朋同期によるアンサンブル・ムータ Vol.2 ♪

UP !!

2013年9月26日(木)

19:00開演(18:30開場) ヤマハ銀座サロン 3,500円(会員3,000円/学生2,500円)

桐朋同期生による室内楽演奏会
"アンサンブル・ムータ Vol.2"

~ W. A. Mozart ~ 

ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ト長調 K.423
~竹原奈津 Vn、若松美緒 Vla~

2台ピアノのためのソナタ ニ長調 K.448
~中西るみ子、竹花千景~

ヴァイオリン・ソナタ ダ変ロ長調 K.378
~フレーザー・マヤ Vn、宮崎明香 Pf~

ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための三重奏曲 変ホ長調 K.498
~島田玲奈 Vn、斉藤彩 Vla、島田彩乃 Pf~





 昨年の元旦にピアニストの島田彩乃さんが発した一言から、同期生3人が集結し、その熱意と勢いで発足したアンサンブル・ムータ。それは流れを生み出し一年後の今年へと繋がっていきました。
 

 今年はヤマハさんの全面的協力を得て、銀座店リニューアルと共に新しくできたサロン会場にて、ほぼ満席のお客様に恵まれて開催することができました。
 

出演者の写真をごらんください!ドレスが、全員ムラサキ系です。驚くなかれ!これ、打ち合わせ無しです。各グループごとには一応話し合ったものの、意図があってムラサキ系にした人は一人もいないのです。まるで今回のチラシ・カラーですね!同級生の息の合い方が、こんなところにも反映していて、みんなで興奮しました(笑)

 さぁ来年はどんな顔ぶれでどんなプログラムになるのでしょうか?継続は力なり、みなさまの応援をますます得られるような演奏会になるように、日々腕を鍛えておこうと気を引き締めながら、とても楽しみです!

 応援してくださった方々ありがとうございました!これからもどうぞよろしくお願いいたします!

2013年8月4日日曜日

終了しました ~ ラッキー・ドラゴン ♪

UP !!

2013年8月4日(日)
 
四谷区民ホール 13:30開場 14:00開演
ticket 2,000円 (当日2,500円)/中学生以下1,000円


コンサート
"自由な風の歌 8"


~主な曲目~

*「アヴェ・マリア」 バッハ/グノー
*「無伴奏チェロ組曲より」 カサド
*オラトリオ「四季」より「農夫は早起き」 ハイドン/林光 訳
*「ラッキー・ドラゴン・クインテット」 林光
*「ピアノ五重奏曲」より第一楽章 ブラームス
*「ピアノ協奏曲第一番」より第二楽章(ピアノ五重奏版) ショパン
*「森は生きている」より「森は生きている」「十二月の歌」 林光


~出演~

*崔善愛 piano *三宅進 cello *飯村孝夫 bariton *戸島さや野 violin
*竹原奈津 violin *大島亮 viola *自由な風の歌8合唱団


主催者・お問い合わせ:コンサート自由な風の歌8実行委員会
Tel/Fax 03-3998-3685  jiyuunakazenouta@yahoo.co.jp
振込先:ゆうちょ銀行「自由な風の歌」 00120-5-630754


林光先生のラッキー・ドラゴン・クインテット、無事に演奏できました!またブラームスやショパンも、 お客様から喜んでいただけた感想をいただけてとても嬉しかったです。
とても多くの方の、大きな思いが集まったコンサートに、私も参加させていただけたこと、それが何より嬉しい事でした。音楽を通してメッセージを伝える場に携われることは本当に幸せです。
自分にできることをただただやっていくのみですが、そのやっていることで喜んでいただけたことを直接実感できた時は本当に嬉しいものですね。
これからも、必要とされる、役に立てる存在でいられるように、日々生き生きを歩んでいきたいと思いました。
関係者のみなさま、本当にどうもありがとうございました!


2013年7月29日月曜日

おつかれさま(^^)



今日も一日がんばったなぁ。

駅前は夏祭りの準備中。

家に着いたらワインにしよう。

今夜の気分。

2013年7月21日日曜日

今度はこのピアノ

 参議院選挙、今日ですね。みなさん投票に行きましょうね!
 私は昨日、期日前投票を済ませてきました!


 さて、もう一週間前ですが、来年1月と3月に弾かせていただく、ベーゼンドルファー東京のサロンへお邪魔してきました。

 ベーゼンドルファーというのはオーストリアのウィーン発祥のピアノです。


 調律技師さんのお話も聞け、ベーゼンドルファーのピアノの作りや音色の特徴などを知ることができ、また実際の音を聴き、その透明感に感動しました。
 木でできている弦楽器との相性は特に良いとのお話でしたが、それも納得。

 ここでこのピアノと一緒に演奏できるのはとても楽しみになりました。どういう音色でその音楽を作り上げていくか?これはこれは、インスピレーションが刺激されます!

 みなさんも、その音色をぜひ聴きにいらしてください。

 それにしても最近は、いろんなピアノに接する機会があって、本当に面白いし興味深いです。



 さぁ。7月もあっという間に下旬に差し掛かりましたが、これから8月夏真っ盛りへと向かいます。夏はまだまだ続く・・・(笑)

 みなさん、夏バテしていませんか?早速胃もたれなんてしている場合じゃありませんよ~!

 まだまだスタミナつけて元気に過ごしたい。昨夜は、地元から大量に頂いたナスとインゲン豆を使うべく、"がっつりメニュー"を二品作りました。

どーん!



   ・鶏ひき肉と豆腐のミンチ、ナスの挟み揚げ
   ・インゲン豆とニンジンの豚肉巻き揚げ

 他の材料も全て家にあったもので。^^

 なんか見た目が茶色いですが・・・汗
 豚肉巻き揚げは、半分に切ると、インゲン豆とニンジンの緑とオレンジ色が鮮やかなんですよ!

 あ~、切ってから写真撮れば良かった・・・

 味はなかなかおいしくできました!自画自賛。

 あ、ちょうど先日のキュウリとタマネギの酢漬けも一緒に。


 さ、今日も元気に!
 みなさんも栄養つけて、心地よい日をお過ごしくださいね。
  
 

2013年7月17日水曜日

涼しい余談

本当に毎日暑いですね~!

外は暑い、電車の中は寒い、と忙しい毎日ですが(笑)、
みなさまお元気でお過ごしですか??



突然ですが、




キュウリとタマネギの酢漬け。仕込みました^^

お酢とタマネギは血液サラサラ、夏バテ防止効果もバッチリ!
キュウリなどの夏野菜は身体の熱を冷ましてくれるので、ほどよく取り入れたいですね!
他に、私の大好きなトマトも合いますよ!おススメです!


それに何よりコレ、見るだけでもう既に涼しい気がしませんか?
一石二鳥!





あと、最近の面白いもの。


ベランダで育てている緑のカーテンの中に・・・・・








ゴーヤ・リング!!      ←勝手に命名

 
これはもう立派な芸術作品でしょう!!

やってくれるね~! おかげで一瞬暑さを忘れたわ!



暑い夏。 工夫したり、見つけたりして、"おいしく" "楽しく"!!
夏バテなんて吹き飛ばして、元気に過ごしましょう!

 

2013年7月12日金曜日

どっち?どうする?

 すごい猛暑ですね。みなさま夏バテなどに負けていませんか~??

 この猛暑の中、来る10月のピアノ五重奏の演奏会でピアニストが使用(演奏)するピアノ選びに、会場の下見ついでに同行してきました。

左=スタインウェイ、右=ベヒシュタイン

 ピアノという楽器はいろいろなメーカーのものがありそれぞれ特徴があります。また同じメーカーでも種類があり、またどのくらいの年代のものかとか、既にどのくらい弾かれているのかなど、全て状態は異なります。


 そして、ピアニストという演奏家は自分の楽器を会場に持ち込めないので、演奏する会場へ行っては、そこにある楽器を初めて弾き、その楽器や会場や曲などのバランスを即時に判断してコントロールして演奏する。という、少なくとも弦楽器奏者からすると、ひれ伏すようなことをしているのですね。

 会場に二つ以上のピアノがある場合には、事前にどちらを使いたいか試奏して選ばせていただけるのですが、今回は、安定感ある発音のしっかりとした器のあるアメリカのスタインウエイと、とてもノスタルジックな響きで小ぶりのドイツのベヒシュタイン(こちらは確か半世紀くらいの年季)の2台です。



 梅雨→猛暑で、どちらのピアノも状態がかなり狂ってはいましたが、それは調律で整えていただけます。
 それぞれの特徴から、調整した時にどのくらいの状態になるかを想像し、この会場の音響と、演奏曲目、演奏者たちの個性・・・などなど、あらゆることを考慮しながら、およそ40分ほど試奏するピアニスト・・・

これは年季の入ったドイツのベヒシュタイン。丸みと深みと透明感のある音。


 いや~。客観的に聴いてみましたが、オモシロい!

 まったくタイプの違うこの2台を、同じ人が同じ曲を弾いてもまったく違う演奏になるのです!

 楽器の性格からインスピレーションが即座に反応し、まるで違う曲かというくらい演奏のアプローチが変わるんですね。

 例えば私が弾いているヴァイオリンという楽器でも、もちろん同じことが言えるのですが、今回こうしてピアノという別の楽器でその状況を目の当たりにできたこと、しかも自分も一緒に弾く楽器、とても興味深い時間でした。


 ・・・そして、ピアニスト。

 悩んでおります!(笑)


 どちらにもそれぞれの魅力と可能性があるんです!私も、どちらと一緒に弾いても、それぞれを想像しただけでワクワクします!



 さ~ぁ、どんな結論が出るのかなぁ?決まったら、またお知らせいたしますね!
 そしてそのピアノの音色も楽しみに聴きにきていただけたら嬉しいです♪
 
 

2013年7月3日水曜日

本来持っている感性を大切に ~ ラッキー・ドラゴン


 来月、林光先生の「ラッキー・ドラゴン・クインテット」という作品を演奏するにあたり、この曲を委嘱された『都立・第五福竜丸展示館』の館長さんから直接お話を伺ってきました。
 

 この曲への想いはもちろん、林光先生の抱いた各楽章の意味や作曲の経緯なども聞くことができ、演奏する上でも貴重な参考資料を得られたことに感謝です。

 同時に、第二次世界大戦後のビキニ諸島でのアメリカによる水爆実験と核被害の実態、福島と同じ被害を日本がこの時すでに受けていたことなども学びました。世界各国の政治や軍事対立を他人事とするのではなく、一人一人が意識を持つことの大切さ(意識を持たなければ、それは結果として我が身に降りかかってくるということ)も新たに認識。

 原発が良くないものだということは、普通に、当たり前に感じられる、分かること。今のこの状況は、人が本来持ち合せているはずの"感性"が失われつつある証拠。

 私が今音楽というものができている間は、それで何かしら役に立ちたいと思うし(それが音楽家たちの役目だとも思うのです)、また日常的に、感性を働かせて社会に生きる一人の人間としての意識を持ちながら生活していきたいと思いました。というか、その必要がある、最低限のことなんですよね。

 この日は、そのまま展示館の庭でたこ焼きパーティ!ビールを酌み合いながら、世代もジャンルも越えて同じ志を持った人たちがお互いの想いを交わしあえた幸せな時間でした、感謝。


 (また余談ですが、ついでに、まわりに中々いない貴重な『NBAファン』に出会えて(アメリカで長年暮らしたギャラリーのオーナーさん!NBAファン歴35年以上のツワモノ笑)、かなり熱いNBAトークが繰り広げられ、ファン歴たった1ヶ月の私には殆どついていけない勢いだったものの大いに盛り上がったのも楽しかったこと。共有できるって嬉しいし楽しいですね!)

6月20日(現地)に2012-2013シーズンの優勝を決めたマイアミ・ヒート

 
 

2013年6月28日金曜日

妄想、いや、想像。

 写真はバッハの直筆譜の一部です(無伴奏パルティータ第3番BWV1006のプレリュード)。

 清書されていて、関心するほどとってもキレイ!!

 そしてこんなにキレイに音符が立ち並ぶ中に、一粒だけ大きなソの音符!

 どこか分かりますか?写真の右下の方です。



 いつも楽譜を見ながらいろいろなイメージを膨らませていくのですが、とくに作曲者による直筆譜はそのイメージやインスピレーションを何倍にも増やしてくれます。

 そして、この『大粒なソ』ひとつからも、勝手にいろんな想像(妄想?)をしてしまうんです。

 インクで書いているので当然消しゴムで消せないので集中して書いていたことでしょう。
 途中で子供が部屋に入ってきて、「パパ~あのね、ママがね」なんて来た瞬間には「うん?」と生返事した途端に間違えて、あ~せっかくあと一段だったのに・・・と心震わせながらも子供相手には「そうかい、パパはお仕事中だからあっちで遊んでおいで・・・」はぁ~気を取り直してまた最初から書き直し。

 このプレリュードは同じ形が何度も繰り返されているので、かなり集中して、数を間違えないように、見た目も同じようにバランス良く・・・。

 「子供たちもみんな寝て静かな夜はやっぱり仕事もはかどるなぁ。そういえば今日の散歩であそこの道の角ですれ違った女の子はかわいかったなぁ。しかも見たことのない顔だったけど、もしかして最近この街に引っ越してきたのかな?」

 なんて思っていたら、奥さんが寝ているはずの隣の寝室から音が。

 なぜかひとり動揺しながら羽にインクをつけ直して書こうとしたら、

 ボタッ・・・!

 あぁぁインクが多すぎたっ!!!

 これ以上インクが滲んで線から下にはみ出てしまったらソではなくファになってしまう~・・・そうしたらまた最初から書き直しだ・・・。。うーんでも大丈夫そうかな~とりあえず続けて書いちゃおうかな~早く仕上げたいしな~でも先まで書いたところで明日になってインクが染みてファになってしまったら無駄な労力になるしな~・・・





 ・・・明日の朝まで置いておくか。。。



 寝よう、今夜は。


 「あなたまだ書いてるの??」

 「あ、う、うん。いや、ちょうど終わった。もう寝るよ。」


 筆をおいて、奥さんと仲良く一緒に寝室へ戻っていったのでした・・・






 ・・・なんちゃって、ものすごい勝手極まりない想像(妄想)にお付き合いいただきありがとうございました!

 いや、でも人間って大昔から変わらないと思うんですよね。それにドイツ人の偉大な大作曲家バッハと言えど、所詮は(?)人間、世の男性と同じはず。

 (そして、ちなみにバッハは超子だくさんで、その数20人!)
 

 こんなこと考えちゃってぷぷぷと笑って、一方的に親近感を抱いて楽しんでしまいます。

 たかだか一つの音符でこれだけ楽しめてしまうのだから、いや~自分、お得だわ。笑


 しかしマジメな話、音楽をするのには、あらゆる想像力なしにはできません。いつもいつも、いろんなことを思い巡らせ、想像力を働かせて、その作品、作曲者、時代、国・・・などと向かい合い、それは自分自身と向き合うことにもつながります。その為に、自分自身のインスピレーションを豊かに養う必要があるのですね。


 まずは、音楽に限らず、みんなで日常的に想像力を働かせましょう!!

 大人になるほど脳みそ固くなりがちですから、なおさらです!!

 お金もかからず、日々がなんだか面白くなるなんて、こんないい事ない!

 想像が過ぎて妄想しすぎは危ないかもしれませんが・・・?笑
 
 

2013年6月21日金曜日

いろいろ

あら、気がついたらこんなに日にちが経っていました!
盛りだくさんな日々を送っております♪

リハーサル・本番、レッスン、演奏会の企画・打合せ、展覧会、とある大学のセミナー説明会、写真撮影、新しいお友達との交流、久しぶりの美容院(笑)etc......

そして一番のイベントは、母が小学生の時から交流を続けているアメリカ人のお友達アリスの日本訪問です!

実家と東京、併せて10日間の滞在。富士山エリアと東京滞在(東京では我が家に宿泊!)をみっちり接待&一緒に楽しんで過ごしました。

富士山は、世界遺産登録目前、私も10年以上ぶりに来られたのですが、世界遺産登録以降は自家用車では来られなくなるそうなので、今回はいいタイミングでした!

しかも天気予報では雨模様のはずが、富士山に着いた途端に青空!!ラッキー!これも日ごろの行い??笑

あとは、普段東京に住んでいても(いるからこそ?)まだ行ったことのなかったスカイツリーからの眺めは特に楽しめました!

遠くには富士山、東京タワーや兄が住んでいるマンション。近場では、墨田川エリアなので私の好きな東京都現代美術館、そこに隣接する木場公園に茂る緑がよく見えました。
スカイツリーソフトを食べながら時間をゆっくり潰して、夜景まで楽しみ、下界(笑)に降りて夕食を食べて、お腹いっぱい胸いっぱい!

 今回2回目の日本訪問のアリス、既に東京名所の定番は前回押さえ済み。今回は私たちの生活圏・日常を一緒に過ごしたいという彼女の意向もあり、私の母校・桐朋学園を見学したり、スーパーで一緒に買い物して夕食を家で作って食べたり・・・。

大学時代に2年続けて参加したアメリカのアスペン音楽祭以来の『アメリカ』モード!英語の文法がどうしてもドイツ語文法になりかけて四苦八苦!自分でも笑えましたが、久しぶりの感覚、凝縮した刺激を得られた数日でした!


あと、今月行った展覧会(『未来を変えるデザイン展』と、『貴婦人と一角獣展』)の、みらデザ(『未来を...』の通称らしい)について少し。
 
これは、地球上に今あるあらゆる問題を、2030年までに誰がどう変えていくのか??それに対して色々な企業が様々な分野での取り組んでいる様子を、それぞれに与えられた白いドームの穴を覗くことで見られるという面白い表現でした。なるほどデザインハブでのデザイン展。

なぜこれを観に行ったかというと、YAMAHAが参加していたというのが一つの理由です。音楽と社会の繋がり、音楽が人と社会に与えられる力と影響。その他の全ての分野も含めて、ヒントや気づき、考えるキッカケを頂けました。


今後の演奏会の打ち合わせも、それぞれ内容が濃いものばかり。
また順を追ってここでもご案内していきますのでお楽しみに!

全ての事や人々に感謝です。


あ、この盛りだくさんの時期に、バスケNBAがファイナル最終戦。そしてこれが終わったらテニスのウィンブルドン大会がすぐ始まります。どちらも一年に一度。

いろいろと、忙しいです(笑)


まだまだ色々ありますがまるで書ききれません!

みなさまも日々生きる喜びを感じられる時間をお過ごしください^^
 
 

2013年6月1日土曜日

車窓より。

 昨日から秋田入りしています。

 新幹線の中でしばし静かな時間。

 車窓からの景色がなんとも美しく、日常の雑念をスーッとキレイにしてくれました。










 自然のエネルギーに勝るものはないのかもしれませんね^^
 
 

2013年5月29日水曜日

触れよう、染みこませよう。

 関東甲信越地方も梅雨入りしましたね。5月。早いですね~!

 我が家のバルコニーでは、毎年植えているゴーヤの種が今年も芽を出し、元気に育ってきました!のびのび大きくなって欲しいです^^


 昨日は、今度新たに出版されるヴァイオリン教材本の取材を受けた後、上野の森へ足を運び『ラファエロ展』と『レオナルド・ダ・ヴィンチ展―天才の肖像展』を観てきました。

ラファエロ展は、実は先日、仕事の合間の1時間を利用してチャチャッと観ようと思って行ったらなんと40分待ち!で断念したものの、前売り券を買ってある手前、何が何でも!とのリベンジ。
 しかし平日午後でもやはり15分待ち。。おまけに展示室でも私の経験史上最高な混雑ぶり(--;)今週が最終週とはいえラファエロ人気、すごいです!

 長蛇の列に並ぶのが大の苦手な私は、列の外側からサーッと鑑賞。。本当にあまりの混雑ぶりに正直とっても疲れましたが、しかしやはりラファエロの絵は言うまでもなく魅力的で、なんというか特に、肖像画の表情の、口角が少し上がっているような(なんとなく微笑んでいるように見える)印象。思わずこっちもニヤッとしてしまいました^^


 ふ~。(笑) せっかくここまで来たから、ということで急遽、同じ上野の森の東京都美術館で開催中のダ・ヴィンチ展へ。
 ラファエロが尊敬し大いに参考にしたダ・ヴィンチなので、続けて観るには良い組み合わせでしょう。 (ついでに、このポスターにもなっている彼の絵は『音楽家の肖像』)

 こちらは会期がまだ長いおかげで空いていて静かに自分のペースで見ることができ、気持ちもクールダウン。
 しかし、内容には思わずヒートアップ!!ダ・ヴィンチの解剖学やいろいろなモノの発明設計図のメモ(と、そこへ書かれている彼の有名な鏡文字も!)をたくさん観ることができましたよ!

 作曲家の自筆譜と同じで、本人の手稿が見られるというのは実に興味深くて、そこに本人がいるような錯覚に陥ってドキドキします。



 ・・・と、こうして、時代を超えた「感性」に触れた一日。
 詳しい知識がなくてもそんなこと構わずに、とにかく色々なアートに触れてみたい。きっとそれが自分の細胞の中に染みこんでいくはず!とこれまでも思ってきましたが、先日の出口さん(ライフネット生命の社長)のお話を聞いて、やはりこれでいいのだなぁと改めて腑に落ちた気分です。

 そしてもっと言えば、自分では選ばないような経験をする機会があったらいいな~なんて思います。
 自分からはどうも選ばないような展覧会や音楽や食べ物や国や・・・。思いもかけないようなキッカケによって思いもかけない経験(楽しいことから大変なことまで!そりゃ楽しい方が嬉しいですが笑)が増えていく。

 そうそう、出口さんも仰られていました。自分の大半を占める潜在意識を養う為には、異質・多様な経験を積むこと、現場へ足を運ぶこと、と。

 そんな、さまざまな機会を得られるように、いつも自分を無限に「開いて」いられるように心がけよう思います。本当に望んでいると不思議と来るものだなぁ、なんて思うこと、みなさんもありませんか?^^

 ジャンルを問わず!それぞれの分野はそれぞれに素晴らしい!お互いにもっと求めて交流してその魅力と知り合っていけたらステキだし、言ってみれば、そうしなきゃお互いにもったいない!なんて思ったりするのでした(^^)