2009年6月20日土曜日

キーファー先生

 
 6月ももう下旬です。梅雨の合間の晴れ・・・があるとは言え、音楽家には厳しい季節。。楽器が参ります。

 でも今月は自由な時間が少しとれているので、コンサートに行ったり友達と会ったり、予定通りアレクサンダーテクニークのレッスンや整体にも行ってきました。

 アレクサンダーでは、ただ座った時と、ただ立った時の姿勢をチェックしていただきました。いや~自分が一番自然と思っているのって、だいぶズレがあるようです。意識を生活に取り入れて、また忘れないうちにレッスンに行ってチェックしてもらおうと思っています。
 整体でも随分ラクになり、先月の初回に比べたら大分良くなってきているとの事。いや~ほんと助かります!


 整体といえば、ドイツにいた時にコンクール直前にぎっくり腰をしてしまい、無理してポーランドまでコンクールに行った後に我が師匠に紹介された整体の先生のことを思い出しました。

 この先生は、とてもおとなしく繊細でやさしい感じの方で、ドイツ語についての話をしていたら「そうだね、あなたがドイツ語を話しているとき身体が硬くなりますね!」といわれたりして・・・あはは・・・すいません、必死で。。笑

 同じ門下生のドイツ人がやはり彼のところへ通っていたのですが、発表会の後の打ち上げの時に面白い話をしていました。

「彼は、音楽の事は分からないけど、音楽もスポーツも同じだと思うって言うの。ムダな練習を100回するよりも、頭の中でのイメージトレーニングを10回する方がよほど効果あるのではって。」

うん、そうだね。それは私にも話してくれてたな。

「今日の昼間に行ってきたんだけど、私が今夜現代曲を弾くのにすごい不安だって言ったら、じゃぁ今そこで寝ながら頭の中で一回演奏してみたら?って。=イメージトレーニング」

ほう。

「私、ただ寝ながら頭の中で曲を弾き始めたのよ。そしたら途中で一瞬止まって分からなくなっちゃったのね。その瞬間、離れていた先生が『今何が起きたんですか?』って言うのよ!私ただ寝てただけで何も言ってないし何も表現してないのに・・・!信じられない・・・!」

 その先生は、彼女の思考が止まったことで身体が緊張したのか、力が入ったのか、何かの変化を敏感に感じ取ったのでしょうか。でも彼女の身体に触れていたわけでもないし・・・。すごい感性(?)です。。繊細だとは思っていたけど・・・。


 整体というと、時々この話を思い出してしまいます。ちなみにその先生の名字がKieferさんといって、訳すと「アゴ」なんですが・・・汗 ドイツでは面白い名字の方が多い気がしますが、この先生も・・・ね。笑
 

 

2009年6月17日水曜日

はるまふじ

 
 先場所、横綱・白鵬を倒して見事初優勝を果たした大関・日馬富士。TVで彼の話を見ましたが、かなり感動してしまいました。そのいくつか。

 ☆彼の父親の言葉「夢を持てるのは幸せ。その夢の為に毎朝起きて頑張れるってことはとても幸せなことなんだよ」

 ☆子供が大好き→子供の目は素直でパワーがある。多くの子供たち、病気のある子供達に、少しでも自分にできる方法で元気と自信を与えたい。

 ☆今まで相撲にお世話になってきた。これからは相撲に恩返しをしていきたい→いい大関としていい相撲をとってお客さんに喜んでもらって相撲を盛り上げていきたい。


 他にもいろいろあるのだけど、書いても美化されて見えてしまいそう・・・。でも何より、この方は本当に素直でやさしい心の持ち主なんだということがとても伝わってきました。

 自分の事だけではなく、周囲の方々の幸せを願える方って本当にステキだと思います。

 そして、私も音楽家として、一人の人間として、自分にできることをしていきたいという思いを、あらためて強く持ちました。日馬富士関、どうもありがとう!
 
 

2009年6月11日木曜日

こっちに第一号


軽い雨の中、今日もゴーヤちゃんたちの姿を見に外に出たら、
すぐ手前に黄色いもの発見!


これは、花だぁ!!

葉の影に隠れていたので、よけてちゃんと見たら・・・


なんと雌花でした!!

第一号はこっちにいたのか~~!嬉

実の部分が膨らんでるっ!

特有のゴツゴツもあるし♪



・・・ん?ちょっと疑問が。


雄花がまだひとつも咲いていないのに
↓
受粉していないのに、

実って大きくなるんでしょうか・・・?


 ・・・・ど、どうなるんだろう??

 

2009年6月8日月曜日

続き 気晴らし

 ゆとりの時間といえば、ベランダでゴーヤ栽培しています。。

 実は帰国後、あの自然豊なフライブルクからこの東京への環境の激変で緑に飢えてしまい、小さなポットの花→観葉植物→野菜栽培・・・となってしまったんですねー。

 昨夏、とりあえず野菜栽培の定番のミニトマト、ナスあたりを適当にやりました。実家ではゴーヤを既に成功させていたので、こちらでも鉢で行い。

 しかしそれがホント適当すぎでして・・・。ナスは小さな苗でとりあえず3本、ミニトマトは収穫期を過ぎた9月以降に全盛期を迎え年末まで実をつけていたというかなり異常事態。ゴーヤは7月後半になってもまだ雌花がつかないのでさすがに少々焦り、追肥してみたら突然実をつけてくれはしたけど時既に遅し・・・。

 いくら初心者向けの簡単栽培とはいえ、適当とはいえ、気晴らしの為とはいえ・・・限度があるでしょうに!手入れと追肥って本当に大切だったようです・・・

 そんなこんなで、いくら気晴らしの趣味とは言え、もうすこしマシにやりたい。

 今回はゴーヤのみで行くことにしました。しかも発芽からです!

 種は昨年、実家で収穫した実から採取したもの!発芽用の土でバッチリ発芽させ、その後発育用の土と混ぜ合わせて植え替え、ついたてとネットを張って完了!!

  すると、どーでしょうか??

 どんどん葉が増え、つるが伸び、さっさと花のつぼみが大量につき始めましたよ!



 そしてなんと!実を付けてくれる雌花がもう現れました!雌花って、雄花20個に対して1個の割合らしいんですよ~!貴重でしょー!


 花の手入れとか、葉っぱを触ったり、水遣りだけでも、その間って頭の中の雑念が抜けるんですよねー。植物の癒しの力ってすごいと思います。


 今年の東京のマンションでのゴーヤ栽培の行方、一体どーなるでしょうか?この勢いだと緑のカーテンもすぐできてしまいそう・・・っ楽しみぃ~!
 また経過を載せていきますね~♪
 

2009年6月7日日曜日

復活・・・

 いやはや・・・先月の市川での本番前に体調を崩したのがひとつの信号だったようで、先月末には仕事と急な私用が重なって体調悪化で沈没いたしました。。
 いわゆる風邪、ではなく、身体中にいろんな疲労物質のようなものが溜まりすぎて、身体が固まったような感じです。整体などで救って頂き、今はかなり元気になりました!酷いときは食べ物も受け付けなかったのが、今ではおなかが空いて仕方ないくらい!お陰でこうしてブログとも再会です♪でもまだお酒には躊躇・・・あと一歩かな!?笑
 前記事の終わりの方で、帰国して1年余りでやっと慣れてきた感もあり、と書きましたが、それと同時に1年間の疲れもあるのかな、と。身体って正直。年齢を重ねていくほど身体を大切にしなければ・・・と思うようになりました!苦笑

 今月はソロの本番が無い分、気持ち的に少しゆったりできそうです!その分先の準備を積み重ねておかねば、ですが!究極を言ってしまうと、こういう職業は常に練習=修行であり、休みというのがないんですよね~。

 とはいえ。今月はせっかく少しゆとりがあるので、自分の為の時間をなるべく設けようと思っています!
 まずは月頭に整体に行ってきましたが、月末にもういちど行く予定。
 それから、ドイツで知り合った友人の『アレクサンダーテクニーク』のレッスンを受けてこようと思っています。これは身体を自然な状態にする訓練で、以前ヴァイオリンを弾くときの体勢などを見てもらったのですが、今度は楽器など関係なく、自分にとって一番いい姿勢、また頭をカラにさせられる為のヒントを何か得られたらいいと思っています。
 これは職業など関係なく、全ての人が抱える無意識のクセなどに向かい合えるものなので、興味のある方は、見てみてくださいね!→大塚由美アレクサンダーテクニーク

 あとは、友達と会える時間ももっとあったらいいのにな~って思います。仕事で疲れたり、次の仕事の事を思って体力維持などの事を思うと、ついその余裕を失ってしまいます。ドイツでは、まぁ他に娯楽がないってのもありますが笑、よく友達と一緒にご飯を作って食べて語り笑い合って時間をすごしたのが何よりの良薬だった気がするんですねー。
 あ、映画とかもいいなぁ、今何が見どころだったっけ?そういえばまたもや歌舞伎もいいかも・・・ってやりたい事ってあれもこれも思い浮かんできちゃいますね~!でも考えるだけでも既に楽しくなってきたぞっ!←単純・・・
 
 

2009年5月24日日曜日

チェコから回顧する

 今オーケストラでスメタナの『わが祖国』を弾いています。2曲目のモルダウはあまりに有名。全曲は実はちゃんと聴いたことがなく、今回これを演奏する事は私の中でもまた新たな開拓。冒頭から響き渡るハープから始まり、チェコの誇りと哀愁に心が震える。プラハを訪れた時の肌で感じた空気、景色、色んなものが目の前に蘇って弾きながら時々目が熱くなりそうな瞬間がある。
 タイムリーというべきか、丁度さっきテレビのN響アワーでミクローシュ・ペレーニのソロでドヴォルザークのチェロ協奏曲をやっていた。ここでもチェコ!ミクローシュ・ペレーニの同じこの曲の演奏を10年近く前にやはりN響アワーで観た時の衝撃も併せて思い出しながら、ここでも再び胸が熱くなり。ペレーニ。すごい。

 そこから回顧が進む。ペレーニというと、ミクローシュの姉か妹か、エスター(本当はエシュターというのかな)・ペレーニというヴァイオリニストにどうしてもバルトークを習いたくて、ドイツから真冬のブダペストまで飛んでいってレッスンを受けた事を思い出した。彼女とはある講習会で偶然の成り行きでの出会いだったけど、それが私には大きな何かをもたらしてくれた。レッスンを受けたリスト音楽院に足を踏み入れた時の感動も今でも生生しい。外観はサッパリしていたけど、建物の中ではタイムスリップしたような錯覚を覚え、バルトークもここにいたんだなぁと感慨に浸った。バルトークに異常なまでに親近感を覚えていたある時期の自分にとっても特別な時間だった。またエスターの強くて温かい人間性というか魂というか。たった2週間の講習会でと1度の単独レッスンだけだったのに、彼女にまた会いたいと、強くつよく思う。

 回顧といえば、先日テレビのバラエティ番組の中で「5月の旬!北海道のアスパラガス」というのが出てきて、そういえば、ドイツも正に今アスパラガスの季節じゃないかぁ~!と思い出した。ドイツと北海道は緯度が近く気候や風土も似ているからだなとか思いながらドイツの5月を思い起こす。5月のヨーロッパ。新緑が生きいきノビノビと溢れ、生きる喜びに溢れた最高に美しい季節。

 日本へ完全帰国して活動し始めてから1年以上が経ったんだ。始めは慣れなかった都会の雑踏、騒音・・・それがストレスとなり、どうやってそれをうまく流せるか、慣れるか、いい気分転換ができるのか等々の試行錯誤もありながら、今ではやっと今いる状況に慣れて落ち着いてきたんだなあと感じもする。
 それでも、いろんな経験や記憶というのは、場所や時間を関係せず自分の中に鮮明に生き続けるものだということもこの1年間で強く感じること。これからも多くの経験や感動を積み重ねていきたいと思うし、自分の気持ち次第でいくらでも感動は増やせるとも思う。

 今の指揮者、コバケンこと小林研一郎さんは、リハーサルの時から音のひとつひとつに最高の気持ちで臨んでおられて、その時の響きに「感動しました・・!」とよくおっしゃっている。
 となると。まずは明日と明後日の本番でもたくさん感動するぞ!感動できる為にまずはゆとりをもって弾けるように充分練習しておかないと・・・ですけどねっ!
 
 

2009年5月20日水曜日

♪終了しました~いちかわ♪

2009年5月17日(日)

15時開演 いちかわ西洋館倶楽部 2,500円

  "Afternoon Concert"

    ~ 日曜の午後にヴァイオリンと
         ピアノによる名曲を ~


W.A. MOZART : ピアノとヴァイオリンの為のソナタ ト長調 K.301
C. FRANCK : ピアノとヴァイオリンの為のソナタ イ長調
A. WEBERN : ヴァイオリンとピアノの為の4つの小品 Op.7
F. KREISLER : ウィーン風小行進曲,愛の悲しみ,愛の喜び
P. SARASATE : ツィゴイネルワイゼン

     樋口かおり,Klavier  竹原奈津,Violine



この度は、ピアニストの樋口かおりさんの企画で、日曜日の午後に気軽に楽しんでもらえる手作りのアフタヌーンコンサートです。会場は60席ほどの空間で、靴を脱いで上がって頂くのだそう、どこかのお宅でのホームコンサートみたいな気分かも!?こういうのが大好きな私は楽しみでワクワクしちゃいます♪今回は初めて挑むフランクのソナタ、ホボ初めてのツィゴイネルワイゼンやクライスラーシリーズなど、ポピュラーな名曲(そして侮れない曲・・・初挑戦がんばります!)を取り揃えてみました。曲の解説などは演奏者のトークで進めていく予定なので、身近に感じて頂けたら嬉しいです。何をどう話すかシナリオ考えなきゃ!笑


   ♪終了いたしました♪
 今回は・・・なんとあろうことか本番5日前におよそ1年ぶりの風邪をひき、直前のラストスパートがかなりハードなものとなってしまいました涙。昨年の上半期は帰国直後のストレスのせいか月1のペースで風邪でぶっ倒れていたものの、7月のリサイタルを終えて以降は、うわっひきそうっ!というところで気合いで決死の予防で乗り越えてきていました。が。ひくときはひくものです。ん?と思った瞬間に喉が腫れ、微熱が!そんなこんなで薬と睡眠と練習と合わせの配分をなんとかうまくバランスとりつつ、当日は音楽のパワーとノビノビ弾いて汗もかき、血行よくなり元気が戻ってきました。本番の次の日に予約していた整体へ行くと、なんと私の身体は全身ボロボロだと言われ・・・!整体の後は疲れが出るので、今回は本番と整体の疲れがダブルで襲ってきて昨日までグッタリでした。・・・とそんなワケで更新がすっかり遅れてしまいました。←結局言い訳?汗

 はい、本番のリポートです!前日にピアニストからの連絡で、なんとチケットが完売とのこと!しかもそれ以上に問い合わせがきて泣く泣くお断り状態。これは実は予想だにしていなかった事で、チケット足りないかも?ひえ~!当日は急遽イスをありったけ増設して頂きました。実際、お天気も強風の荒れ模様だったにも関わらず多くのお客さまが駆けつけてくださり、会場は熱気でムンムン!?

 その会場いちかわ西洋館倶楽部は私も初めてだったのですが、なんとも興味のそそられる大正時代の建物。写真は表から。なんとも・・・ふ、雰囲気あるでしょう??写っていませんが、一階は向こう側に奥行きがあり、それがホール部分になっています。お客様の殆どがピアニストの出身地でもあるこの船橋市や市川市界隈の方々、彼女の企画するコンサートの常連さんも多く、またバイオリンやピアノを習っていたり学校のクラブでオーケストラをやっている子供達も何人も来てくれていて、終わってからすごく喜んで目を輝かせながら声をかけてくれたのが本当に嬉しかったです!また個人的には、祖父母の地元が市川なので、普段は集まれない親戚達が駆けつけてくれて幸せな場でした。

 演奏では今回はなんと7曲中4曲が初めて弾くレパートリーで、かなりの挑戦でした。だから直前に寝込んでいる場合じゃないんですってば~!特に華やかに『魅せる』ツィゴイネルワイゼンではとにかく弾き込みが肝心で、まだまだ足りないなーというのが正直な感想。本番で弾くことは何よりの勉強になり、これを重ねていく毎に成長できるんだな、と改めて実感すると共に、それだけに1回1回の本番が大切であり、これからもっとその1回の精度を上げていく努力をしなければ、と思いました。が、総合的には今回もノビノビと音楽する事が出来て、本番中は風邪の事なんてすっかり忘れて楽しんでしまいました♪結局シナリオも考えずにアドリブで臨んだトークの評判が良かったとかで・・・嬉しいような微妙なような?笑 いや、これから更に磨きをかけるべく(だから演奏?トーク?)精進していこうと思います!

 いつも書いているかもしれませんが、私はこういうお客さんとの距離が近い演奏空間が本当に大好きです。よりダイレクトに受け取ってもらえるし、こちらも彼らを肌で感じ取ることができる。音楽や演奏者をより近くに感じて欲しい。今回もピアニストのお陰でこういう場にいられたこと、ほんっと嬉しく心から感謝でした。

 また今回は4歳になったいとこが初めてこのような演奏会に聴きにきてくれて(以前のクリスマスコンサートでは子供向けでおしゃべりOKでしたが、今回はそうではなくいわゆるコンサートだったので) しかも静かに聴いていてくれて嬉しかったです。最後には勇気を振り絞って舞台までお花を持ってきてくれました♪ありがとー!!感涙

 聴きにきてくださったみなさま、会場の方、お手伝いをしてくださったピアニストの素晴らしい仲間やご家族、そして何から何まで力になってくれたピアニスト樋口かおりちゃん、その他多くの方々に心より感謝申し上げます、ありがとうございました!

 風邪はあと一息、明日からの仕事に備えて早く治したいです♪身体のメンテナンスの大切さを改めて身にしみた今日この頃でした~。

 
 

2009年5月12日火曜日

フランクの譜面

 今日も17日のコンサートの合わせをしにピアニスト宅へ行ってきました。
 初挑戦のフランク。フランスもののヴァイオリン・ソナタの王様のような作品ですが、フランクの譜面ヅラは至ってシンプルで、特にヴァイオリンのパート譜だけ見ていると、ドビュッシーやラヴェルの楽譜と比べるとまるでドイツの古典ものと重なって見えてきたりもする。(私の目がドイツ化?笑)調べてみたらフランクの家系はもともとドイツ系らしいので、なるほど、すっ飛んでもいないと思う。

 手作りコンサートですが、チケットもピアニストが手作りしてくださいました♪今は自分でこんなにキレイに作れてしまうんですね~ビックリ!・・・というか、チケットに顔写真入れるか~!?!?そこにビックリかも・・・笑



 そういえば先日10日はDer Muttertag~母の日。幸い私にはまだ感謝できる母が元気に存在してくれているのでありがたいです。ありきたりとはいえ、大好きなお花の寄せ植えバスケットにカードを添えてプレゼント。・・・だけでは終わらないんですね~、実はこの日は母の誕生日でもあり!お祝いは別の日に家族で行う予定です☆さーどこで何を食べようか??
 
 

2009年5月6日水曜日

ゴールデンウィーク。

 ゴールデンウィークも遂に終わり!みなさんはどのように過ごされましたか?

 音楽家という職業になると、仕事に曜日の規則性がなく、かなりランダム。リハーサルや本番に出かけると世の中は行楽日なんてこともよくあります。それも、みなさんに楽しんでいただく為!ある意味サービス業・・・です!笑
 このゴールデンウィーク中は2つのイベントの中で弾いてきました!1つはバレエ・ダンスの公演での小編成オケ、2つ目は初めてのラ・フォル・ジュルネ!

 バレエ・ダンスは世界一流のバレリーナも駆けつけ、クラシカルからモダンまで色んな種類で楽しめる内容の手作りコンサート!
 こういう場でよくあるのが、演奏するスペースでの配置の面白さ!今回はオケはステージの奥に足場が組まれ(!)、弦楽器と打楽器・ジャズメンバーは足場の下、しかも弦楽器はまるで特急列車の座席の並びのように縦に2列ずつ、管楽器が足場の上に客席に向かって横一列に並ぶ、というこれまた、こういう場ならではの異色の(というか柔軟性に富んだと言うか)配置!指揮者は背後で繰り広げられるバレエの状況を横目で見つつ、目の前の2階建てオケに指示を出さなければいけない、という何がなんだか分からなくなりそうな仕事の多さ!

  

 しかし、オペラだとオケピットに入っていて舞台が見られないのが常だけど、今回はステージを見ながら弾ける(ま、あまり見る余裕はないのだけど汗)という楽しみがあり、タンゴとかジャズとかノリノリで大盛況でした!オケのメンバーも仲良し仲間が集結していて、いつも笑いが絶えなくて、あ~楽しかった!!こんな本番、幸せすぎます!!丸一日リハと丸一日リハ→本番でみっちりだったけど、疲れよりも楽しさが殆どを占めた後味でした。

 そして次の日はラ・フォル・ジュルネ本番。家族は毎年聴きに行っていて楽しんでいるのですが、私は足を踏み入れた事もなく・・・(日本にいなかった・・・昨年は連休明けのトリオの本番に没頭中♪)、それが今回は演奏のお手伝いで参加できることに!
 当日4日はお天気も快晴、出番も午後だったので会場も大勢の人で賑わい、お祭り気分でいっぱい!タイムテーブルを見ると、よだれが出そうな演目や出演者など盛りだくさん、ウワサには聞いていたものの、実際この盛り上がりと企画はすごいなぁ!出演者は"Artist"というIDを貰い、なんとそれでどの演目もタダで聴けるという得点!すばらしぃ!しかーし、さっそく本番の直後に他の演奏会に駆けつけたら、そこは会場が会議室で少人数の為、立ち見も許可されず入れてもらえませんでした・・ガーン。結局、仲間と最上階にある関係者用の"Atrist Lounge"でカンパイして打ち上げ。ガラス越しに入る太陽の光とワインで気持ちよく余韻に浸って一日を〆。まぁそれもいいではないかっ♪
 いやぁ~、これはゴールデンウィークに実に素晴らしいイベントだと思いました。音楽が溢れかえっていて、そこにみんなが集って好きな楽しみ方ができるなんて!来年も是非足を運んで楽しみたいです!


 嬉しいオマケ!フライブルク時期の仲間が集まった飲み会!最終的に予定より多い全8人が集まり、食べて飲んで喋って笑って・・・学生時代や留学時代はこれが当たり前のようにあったのが、今ではそうではなく、いい仲間との時間がどれだけ幸せでエネルギーをもらえることか、強烈にそれを感じます。楽しかった後って、帰りの電車の時間が全く長く感じないのが面白い。

 更に、実家から来ていた愛犬との時間。かっかわいい、かわいすぎる・・!親バカ全開です。もうすぐ16歳7ヶ月を迎えます。足はヨロヨロしてきてるけど元気だね!長生きしようね!


 うむ~っなかなか密度が濃くて楽しい黄金週間だった!明日からは次の17日のコンサートの準備に取り掛かります。初めての曲もあるから、必死で頑張らねばー!
 
 

2009年4月29日水曜日

♪終了しました~水戸にて♪

4月26(日)、27(月)、28日(火)

"水戸室内管弦楽団第75回定期演奏会"

メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲 第1番 ト短調 作品25
メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」




小菅優, ピアノ
小澤征爾, 指揮
小澤征悦, 朗読
東京オペラシンガーズ, 合唱
水戸室内管弦楽団

今回、水戸室内管弦楽団に初めて出演させて頂くことになり、今からドキドキしています・・・精一杯がんばります!大好きなメンデルスゾーン、しかも『真夏の夜の夢』を演奏できるなんてホント幸せです。実は茨城県にも初めて足を踏み入れるので、それも楽しみのひとつ♪28日の演奏会は茨城県域NHKデジタル放送で生中継、千波公園ふれあい広場で大スクリーンでお楽しみ頂けるようです。入場無料のようなのでお近くの方は足を運ばれてみてはいかがですか?(詳細) お天気に恵まれることを祈って!


♪終了いたしました
初めての水戸室内管弦楽団での3日に渡る公演。ここでもまた多くの方々にお世話になり、お陰で心地よく過ごすこともでき、何から何まで心から感謝です。先輩の話によると、今回の『真夏の夜の夢』では水戸室内では過去最大規模といえる人数での公演になったそうで(オケも大きく、ソリストの歌手にコーラス、そして語り!)、とても賑やかでした。そして小澤征爾さん&征悦さんの親子共演がこれまた親しみ溢れた楽しい空気を生み出し、和気あいあい。それからピアニストの小菅優さんは体中から音楽が溢れて溢れて仕方がないほど生きた音楽を聴かせてくれて、時間を忘れて感動しつくしました!これからも一ファンとして心から応援しますっ!大好きなメンデルスゾーンを、大好きな小澤さんと、ステキなソリストや先輩方たちと一緒に音楽できたこと、本当に幸せモノです・・・!


  



ココからは余談ですが。
水戸と言えば・・・水戸黄門!?(ホントに余談!)実は隠れファンの私(夕方の再放送・・・汗)、しっかり駅前で写真をパチリ。



最終公演に駆けつけてくれた母と叔母と3人で、次の日には日本三大庭園のひとつの『偕楽園』にも足を運んできました。

広さは日本1位、世界2位だそう、すごい!確か100種類以上の梅の木が2000本だったかな?今は梅の花はもう終わっていて、所々かわいい実がぶらさがっていましたが
今のメインはつつじ!好文亭の最上階からの眺め、ど~だ!ほんと広いねぇ~

  




 水戸黄門のモデル、徳川光圀さま。


 へ~、なんかイメージが・・・



      

     そして。
     最終公演後の〆のデザート
     濃厚なちょこれーとあいす♪




・・・あれ、オフのリポートばかりになっちゃった。汗
 
 

2009年4月22日水曜日

太郎の神話

 
 先週のTV番組『美の巨人たち』は岡本太郎の巨大壁画『明日の神話』についてを観て・・・

ガツンときた岡本太郎の言葉:
 「感動した自分を乗り越えなければならない。乗り越えられようが乗り越えられまいがそういう意思を持つことが大切。」

ガツンときた事:
 乗り越えようとしている彼のエネルギーのすさまじさ。そのエネルギーが戦争の悲惨さを訴える気持ちとして爆発している姿。ちなみに彼の有名な言葉「芸術は爆発だ」の爆発とは、全生命が瞬間にひらききること→原爆の事を示しているとのこと。


 最近感じたこと。作品を書き上げた作曲家のエネルギーの凄さ。日頃、その作品に感動し、あれやこれやと創造を膨らませてみたりしても、何のこっちゃ何も足りていない。それ以前にまず、無から作り上げた作曲家のエネルギーの大きさをまず感じ、さらにそれを伝える身としてそれ以上にエネルギーを持って作品に向かい合わなければいけない。
 


  ・・・まずは何か食べようっと。。
 
 

2009年4月15日水曜日

歌舞伎座ふたたび。

 
 あの感動から再び!?(記事) 歌舞伎座へ行ってきました~♪

 今回は2月に共演した仲間3人(記事)で観劇してきました。当時リハーサルの合間の休憩時に、私が初歌舞伎で感動した話をしたらすっかり盛り上がって、3人で観に行こう!という事になり、先日満を持して遂に行ってきたわけです。

 今回は4月夜の部、最後にはあの有名な『曽根崎心中』。いや~重かった・・・命は大切にしなければいかんです・・・!休憩時には歌舞伎座で売っていたお寿司のお弁当に舌鼓。夜の歌舞伎座の姿もまた風情がありました。

   

 座席は一番上の3階席だったので、掛け声っていうんでしょうか?「なかむらや!」とか「はりまや!」などの通の掛け声が周りから飛び交って、かなりの臨場感!先日ある番組で梅沢富美男さんが、歌舞伎の場合はあの掛け声(?)があって演目が成り立つんだとおっしゃっていましたが、それを体感した気がします。ちなみに気になって調べてみたら、こんなサイトを見つけました→ご機嫌!歌舞伎ライフ

 個人的には、一つ目の主役の中村吉右衛門さまがステキだったなぁ☆
 うーむ、2回観ると、3回、4回と観たくなってしまいます・・・また観に行ったりして。しかも歌舞伎座が取り壊される前に!
 

2009年4月13日月曜日

♪終了しました~ブラームス全曲♪

2009年4月12日(日) 
14:30開演 わたなべ音楽堂ベルネザール 2,700円

【田中拓未サロンコンサートシリーズVol.9】

ブラームス:ピアノとヴァイオリンの為のソナタ全3曲
J. Brahms : 3 Sonaten für Klavier und Violine

第1番 ト長調 作品78 ~ 第2番 イ長調 作品100 ~ 第3番 ニ短調 作品108

Piano, 田中拓未 Takumi TANAKA
Violin, 竹原奈津 Natsu TAKEHARA


 ・・・中々すごいプログラムだと思いませんか???○○○全曲演奏会とかシリーズとしてチクルスとかありますけど、よくやるな~なんて思ってはいたもののまさか自分がブラームスのソナタ全曲演奏会をするとは思ってもいませんでした。。ピアニストの田中拓未さんの提案なのですが、実は昔からの夢だったそう。そして今回彼の、自身の誕生日プレゼントとして夢を実現してみたいとのお話。・・・となれば断る理由がありません!何事も(?)キッカケですっ、これを機に私もチャレンジ!いざ改めて3曲続けて弾いてみると、それぞれのキャラクターがクッキリと浮き彫りになってきます。特に3番は数年ぶりに取り組むもので、改めての発見が多く、やり甲斐も満点♪そしてこのサロンコンサートシリーズでお客さんと再びお会いできるのも今から本当に楽しみです。よ~し、がんばろっ!


 ♪終了いたしました♪
 この濃密なプログラム。一体どうなるかなと思っていましたが、演奏する私たちだけでなくお客様と一緒にみんなでブラームスの世界にどっぷり集中して、すっごく楽しめました!それにピアニストのお誕生日だった事もあって、ハッピーな雰囲気になったのもステキでした。このサロンコンサートシリーズ、今回9回目になりますが、1回目から1度も欠かさずにいらしているお客さんもいらっしゃるとか。小さな空間で生演奏をダイレクトに受け取る事ができるって贅沢だなぁと思います。お客さんも演奏者も、お互いにホントに目の前ですから!大きなコンサートホールでは感じられない臨場感で、音楽や演奏者を身近に感じてもらえたら、またそこから何か力になれたら、演奏家としての役割を少しでも果たせたかなぁと何より嬉しく思います。今回もお世話になった田中拓未君、いつも素晴らしいサポートをしてくださるスタッフの皆さま、わたなべ音楽堂さま、そして足を運んでくださった方々、ありがとうございました!またお目にかかれるのを楽しみにしています♪

2009年4月10日金曜日

あと2日

 今日は、12日の演奏会の為の最後の合わせでした。
 いや~思ってはいたものの、やっぱりブラームス3曲はけっこうハードです~っ!1、2、3番という流れでの、いい配分がモノをいいそうです。でも一人の作曲家の世界に浸かれるので、そういう面ではかなり集中できると思いました。がんばろう・・・!

 同じ全曲でも、先日シュロモ・ミンツの『パガニーニの24のカプリスop.1全曲』という信じがたいプログラムのリサイタルを聴いてきました。。あんな偉業を成し遂げられるなんて・・・私だったら思いもつかない事を実際に実行してしまう・・・世の中すごい人がいるもんです・・・あっけにとられて家に帰ってきました。

2009年4月6日月曜日

海の向こうからのメール

 
 メールチェックをしたら、見覚えの無いアドレスからのメール。一応ウイルスとか迷惑メールとかも警戒しつつチェックしてみたら、差出人がハングル文字。何となく直感で「・・・!」、受信してみたら、なんとフライブルク時代の友達からでした。

 ドイツの音大での同じ門下生で、彼女は韓国の音大に行かずにフライブルクの音大で1年生から学んでいたので、私が音大に入学(正確には編入)したより先にいて、卒業は私の後でした。すごくおだやかで心優しくかわいげのある子で、門下の最初の顔合わせの時からとても親しみを持って仲良く接してくれて、何も分からない私にとっては本当に救われる存在の1人でした。

 門下の集まりがあったりすると、私と同時に編入してきた中国人の男の子(しかも私と同じ年!)と日・中・韓の3人で話に花が咲く事も多かった。やっぱり欧州にいるとアジア人には親しみが沸くようで、今までまったく知らなかったお互いの共通点や違いがたくさん見えてきて、親しみとアイデンティティに目覚めたり、歴史的・政治的な問題とか多くても、1人1人は同じ人間同士で、国境を超えた絆が芽生えました。あ、それはもちろんアジアに限ったことでなくいろんな国の人同士にあてはまった事ですが。

 そういえばドイツへ行って間もない頃こんなことがありました。
 ある時、オーケストラの本番の為の移動のバスの中で中国人の友達と楽しくお喋りしていたら、それを見ていたフランス人の友達が不思議そうに、また少しおかしそうに
「君達なぜドイツ語で喋ってるの?」
始め、質問の意味がハテナだったのですが、彼らにとってアジア人はみな同じに見えていて、言語も同じだと思っている人が、実は多くいるようで・・・まだまだアジアへの認識の遅れというか、その時目の当たりにしました。
「我々は中国と日本で国も違うから言葉も違うのよ」と話すと、
「え?でも中国と日本って仲が悪いんじゃないの?」
またも我々は一瞬あっけにとられながらも、
「それは政治上の問題かもしれないけど我々にはそれは問題ではないのよ!」
へ~・・!と、フランス人の彼が人生で初めて接した事柄のような表情をしていたのが印象的でした。

 まぁ、アジア人同士がドイツ語で会話しているのを面白がられるのはたびたびありましたけどね。例えばポーランド人とスペイン人がドイツ語で会話してても、同じことだと思うんですが、アジア人の場合は見た目の問題でどこか滑稽さを感じるんでしょうね。欧米人とアジア人の見た目の違いはどうにもなりません。


 話は戻りますが、韓国人の留学生も多かったので彼らとの交流も多く、向こうで知ったお互いの事、そこから芽生えた絆・・・日本にいる方が距離が近いのに実はお互い知らない事だらけなんだなぁと実感。ってよくある話のようですが。。やっぱり欧米人よりも文化とか習慣とか似たところがたくさんあり、近しい仲間であり、そして欧米とかアジアとか越えて同じ人間であり、またアジアから遠く離れたヨーロッパで西洋音楽を愛して学ぶ仲間同士の共通点がなおさら絆を深めていたのかもしれません。

 ヨーロッパに行って考えさせられたアジア人の関係。おもしろいキッカケです。


 メールをくれた彼女は、フライブルクを卒業した後この先どうしようと悩んでいましたが、今フランス・アルザス地方のストラスブールの音大で勉強を続けて、この夏に卒業したら、いよいよ韓国に帰るとのこと。私が日本に帰るときに招待したパーティに来てくれて、その時に渡した私のメールアドレスを今まで保管していてくれて、一年以上経った今、私のことを想って連絡をくれて、ありきたりの言葉ですが、感動。人の温かい心に触れたときに幸せに感謝したくなります!


 彼女への返信にも思わず書いたこと。「今よく考えるの、フライブルクでは素晴らしいことに溢れていたけど、一体なにが素晴らしかったんだろうって。それは、街であり、自然であり、人々であり・・・、そして、そこで出会った友達たちであること。みんなに感謝してる。」

 「いい仲間」に国境も人種も関係ありません。近い将来、必ず彼女と再会できますように・・・!

 

2009年4月3日金曜日

さくら~

先日、初めて福岡を訪れました!
本番の為に行ったのですが、お天気もバッチリ晴れたので、空き時間にしっかりお花見してきちゃいましたよ~♪ハードスケジュールと移動で疲れていたけど、行ってきて良かった~!

今回は写真リポートで☆

市内の公園の王道?大濠公園へ足を運んできました。

すっかりお花見祭りになっていて、

      
       ちょうちんに屋台も並び、

          
            桜の下で、

              
                 たこ焼きに舌鼓。。

                        花よりたこ焼き??


タクシーの運ちゃんの話によると既にピークは過ぎているとのことでしたが、
東京より一足先に桜を一望!


お花見エリア確保のブルーシートが隙間から見えます・・・


園内の池ではカモメたちもプカプカ気持ち良さそう!


                             (池でカモメ・・・)


          は~い。

肝心の本番はアクロス福岡のホールでした。真っ先に目が行ったのが、天井の照明。雪の結晶のかたまりのような、ワタのような・・・!

   

リハーサル前にこの照明を写メールしてる人、私以外にも見かけましたよ♪
キレイですものね!

う~ん、本番が続くと体力・精神共にハードだけど、いい気分転換ができると、よ~しまた頑張ろう!って気持ちになりますねぇ♪

あ、初めての福岡もなんだかとってもいいところで、もっと満喫したい街でした!とはいえ、本番で訪れると大抵は時間が限られているのでそれは叶いませんが、今回はこの季節にお花見できただけでもラッキーでした!
 

2009年3月25日水曜日

ブルー・コンサート

 先日、サントリーホールでオーケストラの本番の前に、以前から行きたかった美術館へ行ってきました。本番前にわざわざ・・・なんですが、予定を見てみたらその日しか行かれる時が無かったんです。なぜなら、その美術館が今月末で閉館してしまうというのだから・・・!

『シャガールとエコール・ド・パリ コレクション 青山ユニマット美術館』

   

 以前、何かのキッカケでこの美術館の存在を知ってから、ずっと気になっていました。小さくて、いい絵が置いてあって、自分のペースでゆったり静かに思う存分絵の前で時間を堪能できる美術館、そんなところを求めていて、そして、ここは正にその理想であるに違いない!と。
 しかし人間って、追い詰められないと実行できない生き物なんでしょうか・・・先月あたりに久しぶりに美術館のサイトを訪れてみたら、なんと今月3月末で閉館のニュースを知り、大ショーック!しかもれよあれよと日々が過ぎていき、気がついたら、あれ、もしかして行かれるの明日しかない???

 はい。思い切って行ってきて良かったです。17点のシャガールの絵だけが飾られた八角形の小ぶりな空間は濃密でした。真ん中にあるベンチに、時間に追われずに気が済むまで絵に囲まれて座っていたかったです。

 彼の絵をみていると不思議な感覚になります。深いのに重くない。爽やかなのに軽くない。クセになる気持ちよさがある。やはり目玉であり一番心の中に入り込んできたのは、『ブルー・コンサート』彼が最愛の妻を亡くし、ショックでしばらく絵筆をとれなかった期間から、立ち直りのきっかけとして書かれた作品。妻ベラへのオマージュとされています。しかもヴァイオリン持ってる。彼の絵には頻繁にヴァイオリンが描かれています。



 シャガールの他に、パリの有名な画家達の作品が、決して多くはないですが色々揃っていました。ポイントを絞って楽しむことができたので良かった。できることならもう一度観にいきたい・・・けど無理そうです、残念。でも一度でも行けてよかった~。気になるのは、あの絵たちの行方、そしてあの空間の行方・・・今後どうなるんだろう・・・?こういうステキなものが消えていくのは本当に惜しい。


 そうそう、その日の本番はオールRavelのプログラム。彼と同時期のパリの画家達に触れられたのは丁度いいタイミングでした♪
 
 

2009年3月19日木曜日

応援しますっ

 もう昨年末のニュースですが、ビックリしました。
「浦和レッズの監督に、ドイツのフォルカー・フィンケが2年契約で就任。」

 はい、サッカーの話なんですが。。フィンケ監督といったら、私が留学していたフライブルクFreiburgのサッカーチームSC Freiburgで16年間監督を務めた超ベテランです。今回の一連のニュースでは、あのオシムとも交流が深く、ドイツのオシムと言われている、とも紹介されていました。私が帰国する少し前に偶然、彼のFreiburgでのラストシーズンの試合を観に行ったのを思い出しました。その後新シーズンが始まり、私は日本へ帰国。そしてその後まさかフィンケが日本に来るとはね・・・!!

 留学して一年目くらいに、Freiburgにある唯一の本格日本食レストラン『椿』(味は本格なのにランチは1000円程度でしっかりボリュームの定食が食べられます♪)に行った時に、チームのエースの選手とその家族とフィンケ監督が食事をしに来て、そのとき初めて生で見たんですねぇ。「へ~日本食、食べに来るんだ~」なんて思ったりして。ちょっと嬉しいような、親近感持てるような・・・。

 まぁそんなこんなで、フィンケ監督は地元のよしみ(?かなり一方的ですが汗)って理由だけなんですけど、日本でも頑張って欲しいので浦和レッズ応援しちゃいます!サッカーには詳しくないけど、ワーワー言いながら観戦するのが楽しいし好き。

※画像は、Freiburgにいる友人が一時帰国した時にお土産として(!)持って来てくれた地方新聞(Badische Zeitung)の記事。 『フィンケ、日本へ行く』
 

2009年3月15日日曜日

♪終了しました~教会で♪

2009年3月15日(日)
日本基督教団 加須 愛泉教会礼拝堂 13:30開演 1,200円

 "パイプオルガン定期演奏会 vol.6"
     ~Violinと鍵盤楽器のマチネ~

  A. Mozart : ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.373a
  L.v.Beethoven : ピアノ・ソナタ 『月光』
  T. Albinoni : アダージョ
  J. S. Bach : 目覚めよと呼ぶ声あり
  G. Caccini : アヴェ・マリア
  D. Buxtehude : プレリュードとフーガ        その他


   紙屋信義,Organ  田中拓未,Piano  竹原奈津,Violin


モーツァルト。昨年の帰国リサイタルでは初めて取り上げなかった作曲家。だって素晴らしすぎて弾くのが非常に難しくて・・・!何年ぶりかで今回モーツァルトのソナタを弾くことになり、久しぶりに弾いてみた途端に、あまりの素晴らしさ・完璧さに言葉を失いました。モーツァルトを思うように弾けたらもう死んでもいい、と思えてしまうくらい。これはピアノとの共演ですが、他にオルガンとの共演もあり、ドイツを思い出します。当日、会場(教会)でのオルガンと音響によってどんな演奏になるのか、とても楽しみです!何より『ヴァイオリンと鍵盤楽器』という副題の通り、ピアノのソロ、オルガンのソロもあり、飽きずに楽しんで聴いて頂けると思います♪

 ♪終了いたしました♪
先日の大嵐が去ったら、今日は快晴、快晴!!日曜日に昼下がりの本番でお天気がいいと演奏する身にもとても気持ちがいいです。おまけに今日の愛泉教会の礼拝堂は正面に大きなガラスがあり、空間が太陽光で明るく温かい雰囲気に包まれました!肝心のモーツァルトは、やはり永遠に手の届かない神様みたいな存在・・・!難しい~!でもモーツァルトを弾きながらお客さんが音にのせられてに気持ち良さそうになっていく様子が少なからず見えた気がしました・・・これが音楽の力?モーツァルトスゴイ!オルガンとのデュオの他にオルガンとピアノと3人で弾くという珍しい組み合わせも新たな経験で、小さなお子様の姿も多く見られましたが、みなさん静かに一生懸命聴いていてくださってとても幸せでした。こうして今日も音楽を多くの方と身近に共有できた事に感謝!明日からまた頑張ります!

 

2009年3月10日火曜日

『平和の日』

 今日は久しぶりに青空の見える暖かい一日でした。先月には、意外なところで弾いたというリポート(ここで弾く?)をいたしましたが、今日もちょっと変わったところで弾いてきました。
 写真は・・・そう、東京都庁です。実は今回まで知らなかったですが(恥)、今日は『東京都平和の日』と言って、64年前の今日、つまり1945年の3月10日は東京が大空襲を受けた日だそうです。そして、毎年この日に行われている『東京と平和の日式典』(今年で19回目)の一環で、『追悼と平和への祈り』として弦楽アンサンブルの演奏時間があり、そのアンサンブルの一員として演奏してきました。平和への祈りを込めて、バッハのG線上のアリアから始まり、弦楽アンサンブル定番のモーツァルトやエルガーの作品、ソプラノ歌手と共にオペラのアリアや日本の民謡、懐かしの映画音楽など盛りだくさんでした!

 少し話は変わりますが、日本で音大に行っていた頃、サントリーホールでサイモン・ラトル指揮:ウィーン・フィルハーモニーの日本公演の公開リハーサルの券が手に入り、聴きに行ったことがありました。プログラムは、ベートーヴェンの交響曲の第8&9番。彼らは少しリハーサルもしましたが、殆ど通しで演奏してくれました。確か9番は通しのみだったような!?なんて大サービス!!実はその時が生まれて初めて生演奏で聴く第9で、演奏があまりに素晴らしかった事も大いにあるのですが、「世界中の人がこれを聴いたら戦争なんて絶対になくなるだろうに・・・!」強烈な感動と共に、なぜかそう強く思いました。未だにあの時の気持ちが忘れられません。音楽の力ってすごいです。前回でも、音楽を聴くことでストレスを解消してリラックスできるというような事も書きましたが、やっぱり音楽は目に見えないものなだけに、そのまま目に見えない心というものにダイレクトに影響を及ぼすんでしょうか。

 今も世界中で戦争が起きている中で、また世界中で多くの人たちが戦争撲滅を訴えて動いています、それも色んな人が色んな方法で。私も自分にできる方法で(=音楽を通じて)平和の為に少しでも役に立てたらなぁ、ってなんだか凄く大げさに聞こえますけど・・・!戦争撲滅とかって大ごとのようだけど、そうではなくて、実はひとりひとりの心のあり方が大きな力を生み出すんだと思っています、だから一人ひとりが、ささやかに心のゆとりや心の豊かさを持っていく事が平和に繋がるんじゃないかな~と。その為に音楽が役に立てたら嬉しいなぁと。

 と、今の日本は本当~に豊かな国になり、戦争や平和について日頃忘れがちなことですが、今日のことをきっかけに改めて考えました。

 ところで、東京都庁の中に入ったのは今日が初めてで、さっそく一番上の展望台へ上ってきました!東京を一望!!あと、展望台専用エレベータはそうでもなかったけど職員用のエレベータがめちゃめちゃ早くて、一秒に4階分は移動していたと思います・・・ホントです、これ大げさじゃありません!42階から一気に1階まで降りてきた時は心臓止まりそうでした~・・・!ヒー あそこで働いていたら心臓鍛えられそうです。
 

2009年3月6日金曜日

移動のパートナー

 最近の移動中に欠かせないモノ(これはiPod shuffleただ聴くだけのシンプル機能、小さくてラクです!)。移動しながら音楽を聴けるものを持ち歩いている方、多いと思います。最近は特に小さくて便利なものが増えていますし♪

 自然に溢れた環境都市フライブルクで5年過ごした後の東京での生活では、多すぎる雑音にずいぶん堪え、初めはストレスを強く受けていましたが、でもそこは工夫次第♪外界の雑音をシャットアウトして、しかもいい気持ちになれればいいのだから、やはりそこは音楽を聴くのが一番手軽だなーってことに!ま、実に安直ですが。。
 移動中は、仕事の勉強に必要な曲を聴いたり(これはいい気分になるのとちゃいますが汗)、クラシック以外の(←ココ重要)好きな音楽を聴いて過ごします。仕事の後にもそれを聴きながら自分を癒せて、おかげでストレスを溜め込まずに済み、しかも日進月歩、今日ではこんなに小さな機械で(持ち歩く苦が無い!)大量の音楽を持ち運べる、こ~んなにありがたい役目を果たしてくれるんだから、なんて素晴らしい時代!!

 おもしろいのは、5年間住んでいたドイツのフライブルクFreiburgでは殆ど出番の無かったウォークマン(?というかこの類)。フライブルクは世界的に有名な環境都市なだけあり、いるだけで癒されるものに溢れていたせいか、よほど緊急の勉強に必要でない限り、外出時まで音楽を持ち歩いて聴くことなんて・・・うーん、なかったです。。緑や鳥のさえずりに溢れ、空気がきれいで、人々がゆったりとゆとりを持って生きている。その空気自体が音楽と同じ癒し効果をもたらしていたんだろうなぁと振り返ったり、無意識にそういう空気に耳を傾けていたような。

 てことは、音楽って、自然と同じような働きやパワーを持っているって事?!ドイツに住んでいて特に実感したことは、自然と音楽の切っても切れない繋がり、あと人の心。この三つ巴の関係は崩れることなくバランスを保ち続けるものなんですね~。完璧な環境って中々無いかもしれないけど、そこは自分で工夫して、その3つを大切にしていきたいなぁと思う今日この頃です。

 ・・・とか思いながら改めて電車の中を見回すと、耳にイヤフォン付けてる人たっくさんいるぞ~。みなさん・・・!と妙に共感を持ったりして♪
 

2009年2月28日土曜日

♪終了しました~シューマン♪

2009年2月28日(土)

19時開演  サロン・ド・キャフェ・クレチュール (03-3725-5005)

"小林五月のシューマン in Createur /Vol.1"


  ~Schumann~

スケルツォ、ジーグ、ロマンツェとフゲッタ Op.32
夜想曲集 Op.23
ピアノとヴァイオリンの為のソナタ 第1番 イ短調 Op.105



小林五月, Piano
竹原奈津, Violin : 共演

ピアニスト小林五月さん!着実な活動と実績を重ねられ、3、4年程前から?なんとシューマン・チクルスを始められました!ピアノ作品を全て・・・なんと壮大で気の遠くなるようなチャレンジ!以前に五月さんは「今私はシューマンに恋をしている!」とおっしゃられていた程、その思いは並でないことはこの実行力で充分すぎるほどスゴイです!東京文化会館(小)で続けられているこのコンサートシリーズは今月17日に第5回目を迎えられ、またその傍らでCD録音も続けられ、そのCDはレコード芸術でも賞にもノミネート。コンサートやCD、活動など気になる方是非ココご覧ください。そんな実力・実績共に尊敬の大先輩がこんな若輩者のわたくしめなんぞを共演者に選んでくださり、なんと幸せモノな私でしょうか・・・。クラシックのコンサートを定期的に行われているサロン・ド・キャフェ・クレチュールにても小林五月さんのシューマンシリーズが開始され、その一回目に室内楽作品も取り入れるということで、ピアノとヴァイオリンの為のソナタを。この曲は私の中でも思い入れの深い作品。最後にこの曲を弾いたのはもう数年前になり、今回再び演奏するにあたって色々な事が発見できそうです。この度、演奏の後にはお食事も別にご用意されるようです(要予約)。ご興味のある方、こちらへお問い合わせしてみてくださいませ。(Tel番号は上記)


♪終了いたしました
ドイツではホームコンサートで弾く機会も多かったのですが、個人のお宅に人が集まって部屋にイスを敷き詰め、時には奏者と聴衆がぶつかるくらい接近した状態のことも。奏者に聴いている人の反応が丸ごと届き、また奏者の息遣いも聴衆に全て伝わります。音楽を共有する実感が持てる、私の大好きな空間。コンサートが終わった後は、皆で持ち寄った食べ物やそのお宅が用意した食事を、ワインとお喋りと共に楽しみながらコンサートの余韻に浸ります。あぁなんて贅沢・・・!今回のコンサートは正にそれを思い起こさせるシチュエーションでした。サロン・ド・キャフェ・クレチュールは温かい雰囲気、店内満席で24席。終わってからオーナーのお食事を堪能、酒の肴は音楽の話題でますますいい気分に・・! 今回のシューマンのソナタは丁度10年前の1999年1月24日に初めてリサイタルを開いた時に取り上げた作品で、当時とにかくハマって弾いていた曲。まるで意図的かのようにあれから丁度10年・・・今改めて取り組んでみると以前と違う感じ方や見え方に気づき、自分のこの10年という年月を感じられたのは何とも有意義な機会でした。小林五月さんとはリハーサルの数は少なかったものの、だからこそ(?)本番はお互いの呼吸に、これでもかと言うほど反応し合い、まさにライブ!弾いていてもほとばしるものがありました!この機会を与えてくださった小林五月さん、そして支えてくださる皆様に心から感謝です、ありがとうございました!あ、シューマンの作品を弾いたのが久しぶりだったのですが・・・いや~彼の複雑な精神状態を汲めば汲むほどこちらの精神も疲労困憊しそうでした~っ「シューマン!」

2009年2月24日火曜日

ここで弾く?

 実は私、かつて中学~高校時代にかけて、大相撲に熱狂していました。っていきなり何のカミングアウトだぁ・・・?!笑(ちなみに若貴時代です、はい。。)
 当時の私はとにかく中継で取り組みを観ないと気が済まず、なぜなら深夜に放送される総集編やニュースのスポーツコーナーではカットされてしまうところが非常に重要だったからです。各取り組みの力士たちが花道に登場する姿、土俵際に座って順番待ちしている力士の表情、土俵上で塩をまく姿、何度も顔を見合わせてから遂に立ちあうまでの流れ・・・それらの様子を一人一人見ては、今日は調子が良さそうだな、とか何か思いつめてるんじゃないか・・と、そこまで見て初めて「相撲を観る」と言えたワケで・・・と、当時を僅かに振り返っただけでこんなに熱く語ってしまう自分。本当に好きだったんだなぁ~まるで没頭していましたね!我ながら感心します、どこから来るんだそのエネルギーは・・・!?ガクッ

 そんな私のあまりの相撲好きを見かねた両親が、私の高校入学祝いとして、タイマイをはたいて両国国技館での升席での相撲観戦に連れて行ってくれたんですね~!(ちなみに私の影響だったかどうか、年の近い従姉妹も相撲に熱狂し、二人の相撲熱の上昇はもう誰も止められない状態に!という訳で彼女も一緒に観戦へ♪)
 演奏会に足を運んで生演奏を聴く臨場感ではありませんが、いつも平面(TV)でしか見た事の無かった両国国技館へ初めて行き、関取達のノボリを見て、あの会場の空気、目の前で見る取り組み・・・全てが立体的に(当たり前なんですが、言わば空気までが立体的に!)感じたのは今でも忘れられません!

 ・・・はい、そうですね、なんでこんな話をするかと言うとですね、まさか自分が将来両国国技館の中心で楽器を弾くことになろうとは!です。あれから10年以上経った今、あれ以来の両国国技館。こんな形で再来するなんて夢にも思っていなかったので不思議な感覚でしたが、でも当時の様子を思い出しました。あ~ここに『満員御礼』の旗が掲げられるのよね、とか、あの辺に座って観てたっけ?と周囲を見回して(相撲の)記憶を辿りながら弾くのはなーんとも変な感じ!人生には面白いことってありますねぇ♪

 ちなみに、普段は入れない力士の控え室も見れちゃいました☆お風呂も大きいし、ここで言うのもナンですが、お手洗いの○器の大きいこと・・・!キャ~すみません!いやホントに、さすがお相撲さんサイズですっ!他にも色々見ながら、当時培った相撲知識がポロポロと蘇ったりして。まさか私の中でヴァイオリンと相撲が繋がるとは、ビックリです。


 ・・・それにしても当時のあの周りが見えなくなるまで熱中するエネルギー、10代パワー恐るべし!(今欲しい??)
 

2009年2月20日金曜日

大好きエリアス

 2009年の今年は、ヘンデル没後250年、ハイドン没後200年、メンデルスゾーン生誕200年と、大作曲家たちの節目の年が重なっているようですが、こうして改めて見ると、なんだか歴史の流れを深々と感じては不思議な気持ちになります。ヘンデルもハイドンもとても長寿(ヘンデル74歳、ハイドン77歳)で、ハイドンが亡くなった年にメンデルスゾーンが生まれているという事ですよね(もっと細かく言えば、ハイドンが亡くなるおよそ3ヶ月弱前にメンデルスゾーンが生まれている)。まぁそれを言ったら他の作曲家もたくさんいるわけで、こんな事を考えていたらキリがないものの、でも考えてみるのは面白い。

 生誕200年のメンデルスゾーン。今月の3日が彼の誕生日だったので、改めてメンデルスゾーンについて思い返してみました。メンデルスゾーンの作品、とっても好きです!ドイツにいた時もライプツィヒにある彼の家を訪ねて、いろんな妄想を膨らませながら彼がここで生きていたんだなぁという事をより身近に感じたりしてきました。彼の音楽は、彼がとても恵まれて育ったためかよく満たされていて、聴いていて元気に幸せになります!そして私にとって思い出深い作品の一つに、メンデルスゾーンの作品があります。オラトリオ『エリアス』。

 ドイツへ行って間もない頃、地元の大きい合唱団の演奏会でのオーケストラを弾く仕事をしたのですが、その時の演目がこの曲。まだ言葉も良く分からなかったし、仕事がどのように進められていくのかなど、色々なことが初めてで新鮮にドキドキしていたのを覚えていますが、本番は大きい教会で行われ、真冬1月の教会の中ではどれほど厳しい寒さが襲ってくるのかを、まさに身をもって体験。その真冬の石作りの建物の中での『エリアス』の響きが、私を大きく包み込んでくれました。生まれて初めてヨーロッパの教会で聴衆ではなく奏者の一員として体験したあの響きが、あまりにカルチャーショックで感動したんですね。こんなに美しい響きがあるんだ・・・!

 それからというもの。折に触れてはCDを聴き、感動!を繰り返しています。また2007年のサイトウ・キネン・フェスティヴァルでは改めてこの作品を弾く機会に恵まれ、とにかく私としては幸せいっぱいでした。先日、日本に帰国以来久しぶりにCDを聴きたくなり、そうか~メンデルスゾーンは200年前の今月生まれていたのかぁと感慨にふけってみたり。彼はヘンデルやハイドンと違って短命(38歳)でしたが、まるでモーツァルトのように、その短い生涯でこんなに天才的な素晴らしい作品を世に残してくれたことに心から感謝したいです。

※写真はメンデルスゾーンの家を訪れた時のもの。一室にあるクラヴィコード。エリアスの譜面。本人の胸像。